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鈴木明子2010世界選手権SP成績（フィギュアスケートプロトコル分析）

鈴木明子2010世界選手権SP成績（フィギュアスケートプロトコル分析）

得点（予定基礎点　DG　GOE）[バンクーバーとの差　自己最高との差]

1． 2.50　( 6.80　 -1.30　 -3.00)　[ -0.80　 -4.70]　3F
2． 4.30　( 5.00　　1.30　 -2.00)　[ -2.40　 -1.70]　3Lo+2T
3． 2.90　( 3.20　 -0.40　　0.10)　[ -0.50　 -0.80]　FCSp3
4． 1.62　( 3.40　 -1.60　 -0.18)　[ -2.78　 -3.18]　SpSq1
5． 1.90　( 3.50　　0.00　 -1.60)　[ -2.60　 -2.60]　2A
6． 3.30　( 2.70　　0.00　　0.60)　[　0.00　　0.00]　LSp4
7． 3.90　( 3.30　　0.00　　0.60)　[ -0.20　 -0.40]　SlSt3
8． 2.90　( 3.50　 -1.00　　0.40)　[ -0.50　 -1.30]　CCoSp2
TSS　49.36　[-11.66　-16.56]
TES　23.32　[ -9.78　-14.68]　PCS　27.92　[ -1.88　 -1.88]

　ジャンプを３つとも失敗、スパイラルもレベル1と大きく失敗、スピンやステップもレイバックスピン以外は、バンクーバーより大きく減点と、調子が悪かったことはプロトコルからも明らか。PCSの対バンクーバー-1.88も仕方がないだろう。
　オリンピックも世界選手権も初出場。四大陸選手権からの３連続大会出場。補欠からの出場。と、悪条件が重なった中で調整も難しかったのだろう。でも何とかFSに残れて良かった。
　（なお、要素１．と2.のDGの増減は、予定ではコンビネーションにしていた１．がコンビネーションにならなかったので2．をコンビネーションにしたため)

2010世界選手権目次は　→　こちら

トリノvsバンクーバー07（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー07（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー07（FS_PCS）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1． 65.04　 1． 71.76　( 9． -6.72　 9． 90.64)　Yu-Na KIM (キムヨナ)
2． 62.48　 3． 67.04　( 7． -4.56　 7． 93.20)　Mao ASADA (浅田真央)
3． 60.24　 9． 57.04　( 2．　3.20　 2．105.61)　Carolina KOSTNER
4． 60.08　 4． 62.72　( 4． -2.64　 4． 95.79)　Laura LEPISTO
5． 58.40　 5． 61.60　( 5． -3.20　 5． 94.81)　Miki ANDO (安藤美姫)
6． 57.04　 6． 60.56　( 6． -3.52　 6． 94.19)　Mirai NAGASU (長洲未来)
7． 56.56　16． 51.52　( 1．　5.04　 1．109.78)　Cynthia PHANEUF
8． 53.44　11． 53.92　( 3． -0.48　 3． 99.11)　Ksenia MAKAROVA
9． 53.36　 8． 58.48　( 8． -5.12　 8． 91.24)　Rachael FLATT
10． 52.72　 7． 59.44　( 9． -6.72　10． 88.69)　Akiko SUZUKI (鈴木明子)

　下落幅は、ヨナちゃんと明子ちゃんが最大（率では、得点の小さい明子ちゃんがちょっと大きくなる）。-6.72と非常に大きな下落。以下レイチェルが-5.12、真央ちゃんが-4.56とPCSはかなり大きく落とした。ラウラ、美姫ちゃん、未来ちゃんは、ほんのわずかずつ差が開いたが、順位は変わらず。カロリナは、真央ちゃんとラウラの間という実績通りの位置に復帰。シンシアは、大幅増。

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2009フィギュアスケート世界選手権ジャッジについて　目次は　→　こちら

トリノvsバンクーバー06（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー06（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー06（SP_TES）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1． 67.02　 3． 64.68　( 3．　2.34　 3．103.62)　Mao ASADA (浅田真央)
2． 66.45　 1． 78.30　( 9．-11.85　 9． 84.87)　Yu-Na KIM (キムヨナ)
3． 63.64　 6． 62.50　( 4．　1.14　 4．101.82)　Miki ANDO (安藤美姫)
4． 61.48　15． 48.94　( 2． 12.54　 2．125.62)　Cynthia PHANEUF
5． 58.96　 7． 60.98　( 5． -2.02　 5． 96.69)　Akiko SUZUKI (鈴木明子)
6． 55.14　 9． 58.77　( 6． -3.63　 6． 93.82)　Ksenia MAKAROVA
8． 54.87　24． 34.84　( 1． 20.03　 1．157.49)　Carolina KOSTNER
9． 54.24　 4． 63.89　( 8． -9.65　 8． 84.90)　Laura LEPISTO
11． 53.20　 8． 59.37　( 7． -6.17　 7． 89.61)　Rachael FLATT
14． 49.04　 2． 65.83　(10．-16.79　10． 74.49)　Mirai NAGASU (長洲未来)

　下落トップは未来ちゃん。詳細は見ていないけれどあれだけ失敗すれば仕方ないだろう。ヨナちゃんも-11.85と大幅下落。詳しくは後ほど。ラウラも下落率では約-15%でヨナちゃんとほぼ同じ。明子ちゃんは-2.02にとどめて、SPの失敗を挽回した。真央ちゃん・美姫ちゃんは、バンクーバーを上回る得点。上位陣総崩れの中で、見事というしかない。大幅アップの２人では、シンシアが会心の演技。カロリナは、まだまだ足りないが、意地は見せた。

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トリノvsバンクーバー05（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー05（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー05（FS_TSS）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1．130.49　 1．150.06　( 9．-19.57　 9． 86.96)　Yu-Na KIM (キムヨナ)
2．129.50　 2．131.72　( 4． -2.22　 4． 98.31)　Mao ASADA (浅田真央)
3．122.04　 6．124.10　( 3． -2.06　 3． 98.34)　Miki ANDO (安藤美姫)
4．118.04　13． 99.46　( 2． 18.58　 2．118.68)　Cynthia PHANEUF
5．115.11　19． 88.88　( 1． 26.23　 1．129.51)　Carolina KOSTNER
6．114.32　 4．126.61　( 8．-12.29　 8． 90.29)　Laura LEPISTO
7．111.68　 7．120.42　( 6． -8.74　 6． 92.74)　Akiko SUZUKI (鈴木明子)
8．107.58　 9．112.69　( 5． -5.11　 5． 95.47)　Ksenia MAKAROVA
9．106.56　 8．117.85　( 7．-11.29　 7． 90.42)　Rachael FLATT
11．105.08　 5．126.39　(10．-21.31　10． 83.14)　Mirai NAGASU (長洲未来)

FSの下落トップは未来ちゃん。多くの選手が泣かされてきたSPトップの重圧。これで、また強くなる。２位は、ヨナちゃん。下落幅は、-20.0で未来ちゃんとほとんど変わらない。ラウラ・レイチェルも-10.0以上の下落。ほとんどの選手が下げている中で、美姫ちゃん・真央ちゃんはバンクーバーとほとんど変わらない得点。コンディション悪化の中、素晴らしい。シンシアとカロリナは、バンクーバーの失敗を取り返した。バンクーバー好成績組とはモチベーションが違ったのだろう。

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トリノvsバンクーバー04（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー04（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー04（SP_PCS）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1．30.96　 2．32.28　( 7． -1.32　 7． 95.91)　Mao ASADA (浅田真央)
2．30.28　 1．33.80　(10． -3.52　10． 89.59)　Yu-Na KIM (キムヨナ)
3．30.20　10．26.76　( 1．　3.44　 1．112.86)　Mirai NAGASU (長洲未来)
4．29.32　 6．28.48　( 3．　0.84　 3．102.95)　Laura LEPISTO
5．29.00　 5．29.68　( 4． -0.68　 4． 97.71)　Carolina KOSTNER
6．28.08　 4．29.96　( 8． -1.88　 8． 93.72)　Miki ANDO (安藤美姫)
7．27.08　 9．27.84　( 5． -0.76　 5． 97.27)　Rachael FLATT
8．26.04　 8．27.92　( 8． -1.88　 9． 93.27)　Akiko SUZUKI (鈴木明子)
13．25.56　12．26.36　( 6． -0.80　 6． 96.97)　Cynthia PHANEUF
14．25.16　16．23.76　( 2．　1.40　 2．105.89)　Ksenia MAKAROVA

久々に真央ちゃんのPCSがヨナちゃんを上回った。一番の下落はやはりヨナちゃん。-3.52は美姫ちゃん・明子ちゃんの２倍近い。真央ちゃんも-1.32で４％ほど減っている。逆に未来ちゃんは、+3.44、+12.86％と凄い上昇。バンクーバーは滑走順が早かったこともあるが、バンクーバーのFSの素晴らしい演技が利いたこともあるだろう。しかし一気にラウラ・美姫ちゃん・カロリナを抜いてしまった。伸び２位は、クセーニア。伸び率も高いけどこちらはまだ得点自体が低い。伸び３位はラウラ。着実に上がっている。美姫ちゃん・明子ちゃんは同じ点数ダウン。TESに較べると、明子ちゃんのPCSの下落は小幅。

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トリノvsバンクーバー03（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー03（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー03（SP_TES）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1．40.20　 4．37.00　( 1．　3.20　 1．108.65)　Mirai NAGASU (長洲未来)
2．37.12　 2．41.50　( 7． -4.38　 7． 89.45)　Mao ASADA (浅田真央)
3．36.90　 7．35.46　( 4．　1.44　 4．104.06)　Ksenia MAKAROVA
4．34.98　12．32.88　( 3．　2.10　 3．106.39)　Laura LEPISTO
5．33.94　13．31.80　( 2．　2.14　 2．106.73)　Cynthia PHANEUF
6．33.80　 5．36.80　( 6． -3.00　 6． 91.85)　Rachael FLATT
8．33.20　10．33.34　( 5． -0.14　 5． 99.58)　Carolina KOSTNER
14．30.02　 1．44.70　(10．-14.68　10． 67.16)　Yu-Na KIM (キムヨナ)
18．28.70　 8．34.80　( 8． -6.10　 8． 82.47)　Miki ANDO (安藤美姫)
35．23.32　11．33.10　( 9． -9.78　 9． 70.45)　Akiko SUZUKI (鈴木明子)

SPのTESはヨナちゃんと明子ちゃんが圧倒的に下落している。ヨナちゃんはほとんど２／３の得点。次は、美姫ちゃん、そして真央ちゃん。真央ちゃんは約10%ダウン。上がっているのは、未来ちゃん。でも10%以下。シンシア、ラウラ、クセーニア。

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トリノvsバンクーバー02（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー02（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー02（SP_TSS）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1．70.40　 6．63.76　( 1．　6.64　 1．110.41)　Mirai NAGASU (長洲未来)
2．68.08　 2．73.78　( 7． -5.70　 7． 92.27)　Mao ASADA (浅田真央)
3．64.30　10．61.36　( 2．　2.94　 3．104.79)　Laura LEPISTO
4．62.20　 7．63.02　( 5． -0.82　 5． 98.70)　Carolina KOSTNER
5．62.06　12．59.22　( 3．　2.84　 2．104.80)　Ksenia MAKAROVA
6．60.88　 5．64.64　( 6． -3.76　 6． 94.18)　Rachael FLATT
7．60.30　 1．78.50　(10．-18.20　10． 76.82)　Yu-Na KIM (キムヨナ)
8．59.50　14．57.16　( 4．　2.34　 4．104.09)　Cynthia PHANEUF
11．55.78　 4．64.76　( 8． -8.98　 8． 86.13)　Miki ANDO (安藤美姫)
20．48.36　11．61.02　( 9．-12.66　 9． 79.25)　Akiko SUZUKI (鈴木明子)

SPのTSSはヨナちゃんと明子ちゃんが圧倒的に下落している。次は、美姫ちゃん、そして真央ちゃん。上がっているのは、未来ちゃん。10%以上のアップ。そして、クセーニア、ラウラ、シンシアが4％台アップ。カロリナは得点的にはむしろ下がっている。

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トリノvsバンクーバー01（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

トリノvsバンクーバー01（フィギュアスケート女子プロトコル分析）

2010世界選手権と2010バンクーバーオリンピックの両者に出場してそれぞれの８位までに入った選手について、その得点をいろいろな面から対比していく。果たしてジャッジに不正は・・・

トリノvsバンクーバー01（総得点）

左から、10WC順位、得点　10OG順位、得点　得点差順位　得点差　得点率順位　得点率（バンクーバーの得点に対するトリノの得点の割合(％)）

1．197.58　 2．205.50　( 4． -7.92　 4． 96.15)　Mao ASADA（浅田真央）
2．190.79　 1．228.56　(10．-37.77　10． 83.47)　Yu-Na KIM（キムヨナ）
3．178.62　 6．187.97　( 5． -9.35　 5． 95.03)　Laura LEPISTO
4．177.82　 5．188.86　( 6．-11.04　 6． 94.15)　Miki ANDO（安藤美姫）
5．177.54　12．156.62　( 2． 20.92　 2．113.36)　Cynthia PHANEUF
6．177.31　16．151.90　( 1． 25.41　 1．116.73)　Carolina KOSTNER
7．175.48　 4．190.15　( 7．-14.67　 7． 92.29)　Mirai NAGASU（長洲未来）
8．169.64　10．171.91　( 3． -2.27　 3． 98.68)　Ksenia MAKAROVA
9．167.44　 7．182.49　( 8．-15.05　 8． 91.75)　Rachael FLATT
11．160.04　 8．181.44　( 9．-21.40　 9． 88.21)　Akiko SUZUKI（鈴木明子）

順位こそ、１位→２位だが、得点はヨナちゃんが圧倒的に下落している。次は、ヨナちゃん同様SPで大失敗した明子ちゃん。しかし、２人の間には大きな差がある。次は、レイチェルと未来ちゃん。上昇した２人は、バンクーバーの失敗組。大健闘だ。次いで、ほとんど同じ得点を出したクセーニアもバンクーバーからの上昇組。頑張った。真央ちゃんも、3A２つDGの割には得点が下がっていない。詳しい分析はまだできていないが、やはり大健闘。ラウラと美姫ちゃんは10％前後の減少にとどめそれぞれ順位を上げた。２人の差は、バンクーバーもトリノもほんのわずか。やはり、大健闘だ。

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10フィギュアスケート世界選手権女子感想その１(プロトコル分析）

10フィギュアスケート世界選手権女子感想その１(プロトコル分析）

高橋大輔＆浅田真央、アベック優勝おめでとう。

　先ほど、やっと、女子SPの録画を(一部を除いて)見終わった。多忙期に入っていて、なかなか時間が取れず、女子FSは３グループから生中継で見たが、まだ録画を見直せていない。そんな状態で、とりあえず、全体的な感想。

　フィギュアスケートは、難しいなぁ・・・

　男子も女子も大波乱の連続。ただ、はっきりしているのは、大多数の選手が、トリノでは、バンクーバー以上の演技をできなかったこと。女子のベスト８の平均点は、

　10OG　    195.95
  10WC　　　180.60

　得点で、-15.35、率で、92.16％　と大幅なダウン。
　バンクーバー終了直後は、得点がずいぶん甘めに出た、と思っていたが、その後のプロトコル分析の結果、ちょっと甘めではあるが、高得点は選手の素晴らしい演技の反映と思うようになっていた(詳細は後日アップ)。それを裏付ける結果と思う。
　選手たちは、４年に１度のオリンピックに標準を合わせ、素晴らしい努力で、大半の選手が最高の演技を行った。それがオリンピックの高得点となり、その１ヶ月後の世界選手権では・・・精神的にも肉体的にもピークを維持することはできなかった・・・。
　もちろん、今回の結果を責めようというのではない。全く逆で、バンクーバーを的としてそこで最高の演技をした選手たちをあらためて素晴らしいと思うだけだ。

キム・ヨナFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

キム・ヨナFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたキム・ヨナの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１． 10.00 0   10.00    0.00    2.20   12.20  (09USA  SP)  3Lz+3T       
２．  5.50 0    5.50    0.00    1.80    7.30  (09USA  SP)  3F            
３．  6.30 0    6.30    0.00    1.20    7.50  (09FRA  FS)  2A+2T+2Lo    
４．  3.00 0    3.00    0.00    0.70    3.70  (09GPF  FS)  FCoSp4       
５．  3.40 0    3.40    0.00    2.00    5.40  (09WC   FS)  SpSq4         
６．  8.25x     8.25    0.00    1.80   10.05  (09FRA  FS)  2A+3T         
７．  4.95x     4.95    0.00    0.80    5.75  (09FRA  FS)  3S            
８．  6.60x     6.60    0.00    1.80    8.40  (09FRA  FS)  3Lz          
９．  3.30 0    3.30    0.00    1.00    4.30  (09FRA  FS)  SlSt3         
10．  3.85x     3.85    0.00    1.20    5.05  (09FRA  FS)  2A            
11．  3.00 0    3.00    0.00    0.60    3.60  (09GPF  SP)  FSSp4         
12．  3.50 0    3.50    0.00    1.00    4.50  (09WC   SP)  CCoSp4       
TSS 146.15      TES     77.75   PCS    68.40  (09WC)  総得点  225.17 

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

FS
１．  12.00  ( 10.00   0.00   2.00  ) [-0.20  ]  3Lz+3T       
２．   7.30  (  5.50   0.00   1.80  ) [ 0.00  ]  3F            
３．   7.70  (  6.30   0.00   1.40  ) [ 0.20  ]  2A+2T+2Lo    
４．   3.80  (  3.00   0.00   0.80  ) [ 0.10  ]  FCoSp4       
５．   5.40  (  3.40   0.00   2.00  ) [ 0.00  ]  SpSq4         
６．   9.50  (  8.25  -0.75   2.00  ) [-0.55  ]  2A+3T         
７．   6.35  (  4.95   0.00   1.40  ) [ 0.60  ]  3S            
８．   8.60  (  6.60   0.00   2.00  ) [ 0.20  ]  3Lz          
９．   4.30  (  3.30   0.00   1.00  ) [ 0.00  ]  SlSt3         
10．   5.25  (  3.85   0.00   1.40  ) [ 0.20  ]  2A            
11．   3.60  (  3.00   0.00   0.60  ) [ 0.00  ]  FSSp4         
12．   4.50  (  3.50   0.00   1.00  ) [ 0.00  ]  CCoSp4       
TES   78.30  ( 61.65  -0.75  17.40  ) [ 0.55  ]
PCS   71.76 [  3.36  ]   TSS  150.06  [ 3.91  ]
総得点  228.56  [  3.39  ]

　６．のDGは、後半に予定していたはずの2A+3Tが前半扱いになってしまったため。微妙に時間がずれたのだろうが、それもスピードのためか。１．がVBよりわずかに低いが、それでもGOEは+2.00。もちろんスーパージャンプだ。VBは、2.20。凄すぎるだけだ。他は、シットスピンが、0.60、４．のコンビネーションスピンが0.80で他はすべて1.00以上。ジャンプには、2.00が３つもある。もちろん、自己最高タイか、更新。といって更新幅は、７．の3Sを除けば、0.20まで。3Sは、GOE1.40と、ヨナちゃんにしてはそれまでが低かっただけだ。１つ１つ少しずつ過去最高を上回るパーフェクト演技を積み重ねた結果がこの驚くべき高得点につながった。点がでたときは唖然としたが、分析してみれば、納得の点だ。フィギュアスケートでパーフェクトな演技。誰もが夢見るだろうが、今までに成し遂げた選手がいるのだろうか。歴代最高の金メダル、といって良いだろう。

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キム・ヨナSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

キム・ヨナSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたキム・ヨナの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１． 10.00     10.00    0.00    2.20   12.20  (09USA  SP)  3Lz+3T       
２．  5.50      5.50    0.00    1.80    7.30  (09USA  SP)  3F            
３．  2.70      2.70    0.00    1.00    3.70  (09WC   SP)  LSp4         
４．  3.40      3.40    0.00    2.00    5.40  (09WC   FS)  SpSq4         
５．  3.50      3.50    0.00    1.80    5.30  (09FRA  SP)  2A            
６．  3.00      3.00    0.00    0.60    3.60  (09GPF  SP)  FSSp4         
７．  3.30      3.30    0.00    1.00    4.30  (09FRA  FS)  SlSt3         
８．  3.50      3.50    0.00    1.00    4.50  (09WC   SP)  CCoSp4       
TSS  79.02      TES     46.30   PCS    32.72  (09WC)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

１．  12.00  ( 10.00   0.00   2.00  ) [-0.20  ]  3Lz+3T       
２．   6.70  (  5.50   0.00   1.20  ) [-0.60  ]  3F            
３．   3.50  (  2.70   0.00   0.80  ) [-0.20  ]  LSp4         
４．   5.40  (  3.40   0.00   2.00  ) [ 0.00  ]  SpSq4         
５．   5.10  (  3.50   0.00   1.60  ) [-0.20  ]  2A            
６．   3.50  (  3.00   0.00   0.50  ) [-0.10  ]  FSSp4         
７．   4.00  (  3.30   0.00   0.70  ) [-0.30  ]  SlSt3         
８．   4.50  (  3.50   0.00   1.00  ) [ 0.00  ]  CCoSp4       
TES   44.70  ( 34.90   0.00   9.80  ) [-1.60  ]
PCS   33.80 [  1.08  ]     TSS   78.50[-0.52  ]

　TES、PCS、TSS、すべてパーソナルベスト更新、ということは歴代世界最高更新。ただし、TESはVBを-1.60下回り、TSSもわずかに及ばない。PCSの伸びが1.08にとどまったこともあるが、元のVBが高すぎることも更新できなかった要因。GOEの最低値ははジャンプ以外では0.50、ジャンプでは1.20。ほとんどどの要素も上限に近い。１つ残らずパーフェクトに演じた結果だが、まだ上昇の余地も残っているということだ。

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浅田真央FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

浅田真央FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた浅田真央の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．  8.20      8.20    0.00    1.60    9.80  (08JPN  FS)  3A            
２．  9.50      9.50    0.00    1.00   10.50  (09FRA  FS)  3A+2T         
３．  7.00      7.00    0.00    1.00    8.00  (09FRA  FS)  3F+2Lo       
４．  3.00      3.00    0.00    0.50    3.50  (09FRA  FS)  FSSp4         
５．  3.40      3.40    0.00    1.80    5.20  (09WT   SP)  SpSq4         
６．  5.50x     5.50    0.00    1.20    6.70  (09WT   FS)  3Lo          
７．  9.35x     7.15  - 2.20    0.40    7.55  (09FRA  FS)  3F+2Lo+2Lo   
８．  4.40x     4.40    0.00    1.00    5.40  (09FRA  FS)  3T            
９．  3.85x     3.85    0.00    1.00    4.85  (08JPN  FS)  2A            
10．  3.00      3.00    0.00    0.60    3.60  (08GPF  FS)  FCoSp4       
11．  3.30      3.30    0.00    1.00    4.30  (09WT   FS)  SlSt3         
12．  3.50      3.50    0.00    0.80    4.30  (08FRA  SP)  CCoSp4       
TSS 137.62      TES     73.70   PCS    63.92  ()  総得点  212.56 

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

FS
１．   9.00  (  8.20   0.00   0.80  ) [-0.80  ]  3A            
２．   9.70  (  9.50   0.00   0.20  ) [-0.80  ]  3A+2T         
３．   7.60  (  7.00   0.00   0.60  ) [-0.40  ]  3F+2Lo       
４．   3.80  (  3.00   0.00   0.80  ) [ 0.30  ]  FSSp4         
５．   6.00  (  3.40   0.00   2.60  ) [ 0.80  ]  SpSq4         
６．   6.10  (  5.50   0.00   0.60  ) [-0.60  ]  3Lo          
７．   4.69  (  9.35  -4.18  -0.48  ) [-2.86  ]  3F<+2Lo+2Lo   
８．   0.44  (  4.40  -3.96   0.00  ) [-4.96  ]  1T            
９．   4.85  (  3.85   0.00   1.00  ) [ 0.00  ]  2A            
10．   3.80  (  3.00   0.00   0.80  ) [ 0.20  ]  FCoSp4       
11．   4.40  (  3.30   0.00   1.10  ) [ 0.10  ]  SlSt3         
12．   4.30  (  3.50   0.00   0.80  ) [ 0.00  ]  CCoSp4       
TES   64.68  ( 64.00  -8.14   8.82  ) [-9.02  ]
PCS   67.04 [  3.12  ]   TSS  131.72  [-5.90  ]
総得点  205.50  [- 7.06  ]

　FSはSPよりもさらにはっきりと今の真央ちゃんの状況を明らかにした。ジャンプ以外の５要素は、最後の足換えコンビネーションスピンだけが自己タイであとはすべて自己最高更新。特にスパイラルは、途轍もない成績。正にパーフェクトだ。自己タイの2Aを除いて、失敗ジャンプも含めて、すべて、自己最高を-0.40以上下回ってしまった。GOEの最高は、2Aの+1.00。他は、+1.00を越えたものはなかった。やはり、今季当初からのジャンプのスランプが、3Aを２回とも成功させるなど、真央ちゃんの努力と集中力で随分と修正されてきたものの、やはり結果として反映されてしまった。アクセルジャンプの練習にウエートがかかって、他のジャンプがやはり調整不足になってしまったのだろう。それでもジャンプ以外の要素と表現力の伸びは素晴らしく（PCSは+3.12）、PCSと総得点はパーソナルベスト。そして、今までの女子金メダリストを上回ったことは間違いない（もちろん悪児の主観です(^^)ゞ　でも、これだけは言いたかった・・・）。立派な、素晴らしい銀メダル。金と230点越えはソチで達成して欲しい。

（余談：もう、世界選手権女子SP終わっているんだろうなぁ～～。明日（ってもう今日か）のJSportsの放送まで、何とか結果情報を遮断してバーチャル生中継を楽しみたいのだけれど・・・結果も気になるなぁ・・・(^^;)(^^;)）

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浅田真央SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

浅田真央SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた浅田真央の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１．  9.50      9.50    0.00    1.00   10.50  (09FRA  FS)  3A+2T         
２．  5.50      5.50    0.00    1.60    7.10  (09WT   SP)  3F            
３．  2.70      2.70    0.00    0.40    3.10  (09RUS  SP)  LSp4         
４．  3.40      3.40    0.00    1.80    5.20  (09WT   SP)  SpSq4         
５．  3.50      3.50    0.00    2.00    5.50  (09WT   SP)  2A            
６．  3.00      3.00    0.00    0.50    3.50  (09FRA  FS)  FSSp4         
７．  3.30      3.30    0.00    1.00    4.30  (09WT   FS)  SlSt3         
８．  3.50      3.50    0.00    0.80    4.30  (08FRA  SP)  CCoSp4       
TSS  74.94      TES     43.50   PCS    31.44  ()

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

１．  10.10  (  9.50   0.00   0.60  ) [-0.40  ]  3A+2T         
２．   5.70  (  5.50   0.00   0.20  ) [-1.40  ]  3F            
３．   3.40  (  2.70   0.00   0.70  ) [ 0.30  ]  LSp4         
４．   5.40  (  3.40   0.00   2.00  ) [ 0.20  ]  SpSq4         
５．   5.10  (  3.50   0.00   1.60  ) [-0.40  ]  2A            
６．   3.50  (  3.00   0.00   0.50  ) [ 0.00  ]  FSSp4         
７．   4.30  (  3.30   0.00   1.00  ) [ 0.00  ]  SlSt3         
８．   4.00  (  3.50   0.00   0.50  ) [-0.30  ]  CCoSp4       
TES   41.50  ( 34.40   0.00   7.10  ) [-2.00  ]
PCS   32.28 [  0.84  ]     TSS   73.78[-1.16  ]

　ジャンプ以外は最後のコンビネーションスピンを除いて自己最高更新かタイ。コンビネーションスピンもGOEは+0.50なので、ミスではない。ジャンプ以外は、準パーフェクト。一方ジャンプは、すべて自己最高に及ばない。といっても、3A+2Tの+0.40や2Aの+1.60は自己最高がすごすぎるだけで、見事なジャンプ。ただ、3Fだけは・・・。昨季までの真央ちゃんなら、+1.00以上が当たり前だったのが、今季は全然安定していない。それが本番でも出てしまった。ノーミスはノーミスだが、パーフェクトとは言えない出来だ。それでも、08VBには、TESであと2.00足りないだけ。素晴らしい演技で、PCSはパーソナルベスト更新だが、TES、TSSは09国別対抗戦(WTT)の得点（44.4／75.84）に足りない。なお、08VBが09WTTの得点より低いのは、09WTTでは、CiStでレベル4を取って5.7という高得点をマークしたが、今季のプログラムはSlStなので、その点数が反映されていないため。

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ジョアニー・ロシェットFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

ジョアニー・ロシェットFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたジョアニーの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．  8.80      8.80    0.00    1.00    9.80  (08FRA  FS)  3Lz+2T+2Lo   
２．  5.50      5.50    0.00    2.00    7.50  (09WT   FS)  3F            
３．  5.00      5.00    0.00    1.40    6.40  (08GPF  FS)  3Lo          
４．  3.00      3.00    0.00    0.40    3.40  (09CHN  FS)  FCSSp4       
５．  3.40      3.10  - 0.30    0.70    3.80  (09CHN  SP)  SpSq3         
６．  6.60x     6.60    0.00    1.60    8.20  (08CAN  FS)  3Lz          
７．  7.48x     7.48    0.00    1.20    8.68  (08FRA  FS)  3T+3S+SEQ    
８．  5.28x     5.28    0.00    0.60    5.88  (09CAN  FS)  2A+2T         
９．  3.50      3.50    0.00    0.40    3.90  (08CAN  SP)  CCoSp4       
10．  4.95x     4.95    0.00    1.00    5.95  (09CHN  FS)  3S            
11．  3.30      3.30    0.00    0.70    4.00  (09CAN  FS)  CiSt3         
12．  3.00      3.00    0.00    0.50    3.50  (09CHN  SP)  FSSp4         
TSS 133.89      TES     71.01   PCS    62.88  (09CAN)  総得点  205.19 

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

FS
１．  10.00  (  8.80   0.00   1.20  ) [ 0.20  ]  3Lz+2T+2Lo   
２．   3.70  (  5.50   0.00  -1.80  ) [-3.80  ]  3F            
３．   6.40  (  5.00   0.00   1.40  ) [ 0.00  ]  3Lo          
４．   3.40  (  3.00   0.00   0.40  ) [ 0.00  ]  FCSSp4       
５．   4.80  (  3.40   0.00   1.40  ) [ 1.00  ]  SpSq4         
６．   6.40  (  6.60   0.00  -0.20  ) [-1.80  ]  3Lz          
７．   7.68  (  7.48   0.00   0.20  ) [-1.00  ]  3T+3S+SEQ    
８．   2.57  (  5.28  -1.43  -1.28  ) [-3.31  ]  2A            
９．   4.00  (  3.50   0.00   0.50  ) [ 0.10  ]  CCoSp4       
10．   6.35  (  4.95   0.00   1.40  ) [ 0.40  ]  3S            
11．   4.10  (  3.30   0.00   0.80  ) [ 0.10  ]  CiST3         
12．   3.40  (  3.00   0.00   0.40  ) [-0.10  ]  FSSp4         

TES   62.80  ( 59.81  -1.43   4.42  ) [-8.21  ]
PCS   68.48 [  5.60  ]
TSS  131.28  [-2.61  ]
総得点  202.64  [- 2.55  ]

　FSでは、ジャンプに中程度のミスが２つ（3Fとコンビネーションにならなかった2A）と小さなミスが２つ（GOE-0.20の3Lzと+0.20に終わったシークエンス）あったが、DGなど大きなミスはなかった。それ以外は自己最高もしくはそれに近い点でまとめ、特にスパイラルはFSでもレベル４を取って、得点源になった。PCSは自己最高を+5.60も更新する凄い高得点。結果、TSSも総得点もVBにはちょっと及ばなかったが、PCSと共にパーソナルベストを更新した。銅メダル、おめでとう。

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ジョアニー・ロシェットSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

ジョアニー・ロシェットSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたジョアニーの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１．  7.30      7.30    0.00    1.00    8.30  (09CAN  SP)  3Lz+2T       
２．  5.50      5.50    0.00    2.00    7.50  (09WT   FS)  3F            
３．  3.00      3.00    0.00    0.50    3.50  (09CHN  SP)  FSSp4         
４．  3.50      3.50    0.00    2.00    5.50  (08CAN  SP)  2A            
５．  3.40      3.10  - 0.30    0.70    3.80  (09CHN  SP)  SpSq3         
６．  2.70      2.40  - 0.30    0.50    2.90  (09CAN  SP)  LSp3         
７．  3.30      3.30    0.00    1.00    4.30  (09CAN  SP)  SlSt3         
８．  3.50      3.50    0.00    0.40    3.90  (08CAN  SP)  CCoSp4       
TSS  71.30      TES     39.70   PCS    31.60  (09CAN)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

１．   8.30  (  7.30   0.00   1.00  ) [ 0.00  ]  3Lz+2T       
２．   7.10  (  5.50   0.00   1.60  ) [-0.40  ]  3F            
３．   3.30  (  3.00   0.00   0.30  ) [-0.20  ]  FSSp4         
４．   5.10  (  3.50   0.00   1.60  ) [-0.40  ]  2A            
５．   5.20  (  3.40   0.00   1.80  ) [ 1.40  ]  SpSq4         
６．   2.10  (  2.70  -0.80   0.20  ) [-0.80  ]  LSp2         
７．   4.10  (  3.30   0.00   0.80  ) [-0.20  ]  SlSt3         
８．   4.00  (  3.50   0.00   0.50  ) [ 0.10  ]  CCoSp4       

TES   39.20  ( 32.20  -0.80   7.80  ) [-0.50  ]
PCS   32.16 [  0.56  ]
TSS   71.36 [ 0.06  ]

　少しずつ自己最高を下回っている演技が多いが、-0.40の3Fと2Aは、それでも+1.60のスーパージャンプで、取りこぼしとは言えない。唯一取りこぼしはレイバックスピン。苦手にしていてここ２シーズンレベル４は取れていないのだが、レベル２は取りこぼし。一方もう一つ結果の出ていなかったスパイラルは正に神演技。レベル４を取り、GOE２倍もあって、自己最高を+1.40も更新。結局TES全体ではVBに-0.50及ばなかったもののPCSの+0.56と合わせてわずかではあるがVBを上回る素晴らしい演技。もちろんTESもPCSもTSSもパーソナルベスト更新。そして、感動をありがとう。

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長洲未来FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

長洲未来FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた長洲未来の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。
（なお、長洲未来の場合、オリンピックで（本当は全米からだが）プログラム構成を変えてきたので、オリンピック前に作成した08VBとは異なる。また、１．と８．はここ２季では跳んでいないジャンプなので、基礎点＋GOE 0.00で算出した）

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．  8.60 0    8.60    0.00    0.00    8.60  (-----  --)  3Lz+2T+2T    
２．  7.50 0    4.80  - 2.70    1.00    5.80  (09CAN  FS)  2A+3T<         
３．  5.50 0    5.50    0.00    0.00    5.50  (09CHN  SP)  3F            
４．  3.00 0    3.00    0.00    0.40    3.40  (09CHN  SP)  FSSp4         
５．  2.70 0    2.70    0.00    1.50    4.20  (09CAN  SP)  LSp4         
６．  3.40 0    3.40    0.00    1.40    4.80  (09CHN  SP)  SpSq4         
７．  6.60x     6.60    0.00  - 3.00    3.60  (09CAN  FS)  3Lz          
８．  7.48x     7.48    0.00    0.00    7.48  (-----  --)  3Lo+2A+SEQ   
９．  3.85x     3.85    0.00    0.40    4.25  (08JPN  FS)  2A            
10．  4.40x     4.40    0.00    0.20    4.60  (09CAN  FS)  3T            
11．  3.30 0    3.30    0.00    0.10    3.40  (08JPN  FS)  SlSt3         
12．  3.50 0    3.50    0.00    0.90    4.40  (09CHN  SP)  CCoSp4       
TSS 111.55      TES     60.03   PCS    51.52  (08USA)  総得点  176.43 

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

FS
１．   9.20  (  8.60   0.00   0.60  ) [ 0.60  ]  3Lz+2T+2T    
２．   8.90  (  7.50   0.00   1.40  ) [ 3.10  ]  2A+3T         
３．   5.50  (  5.50   0.00   0.00  ) [ 0.00  ]  3F            
４．   3.00  (  3.00  -0.40   0.40  ) [-0.40  ]  FSSp3         
５．   4.10  (  2.70   0.00   1.40  ) [-0.10  ]  LSp4         
６．   3.30  (  3.40  -1.10   1.00  ) [-1.50  ]  SpSq2         
７．   6.80  (  6.60   0.00   0.20  ) [ 3.20  ]  3Lz          
８．   7.68  (  7.48   0.00   0.20  ) [ 0.20  ]  3Lo+2A+SEQ   
９．   4.85  (  3.85   0.00   1.00  ) [ 0.60  ]  2A            
10．   5.20  (  4.40   0.00   0.80  ) [ 0.60  ]  3T            
11．   2.80  (  3.30  -1.00   0.50  ) [-0.60  ]  SlSt2         
12．   4.50  (  3.50   0.00   1.00  ) [ 0.10  ]  CCoSp4       

TES   65.83  ( 59.83  -2.50   8.50  ) [ 5.80  ]
PCS   60.56 [  9.04  ]
TSS  126.39  [14.84  ]
総得点  190.15  [ 13.72  ]

　ジャンプは素晴らしかった。今まで失敗続きだった2A+3Tと3Lzを成功させただけではなく、他のジャンプも３つGOEを自己最高より+0.60アップさせるなど、準パーフェクトな演技。DGをいくつも取られた全米の借りを返した。一方で、スパイラルやステップはどちらもレベル２と、ちょっと取りこぼし。スピンもシットスピンがレベル３でちょっと取りこぼし。それでもTESはVBをなんと5.80も上回り、さらにPCSも自己最高+9.04で合わせて一気にVBより+14.84というスーパー演技で190を越えトップスケーターの仲間入り。メダルにこそ届かなかったが、得たものは非常に多い。もちろん、すべてパーソナルベストを大きく更新。

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長洲未来SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

長洲未来SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた長洲未来の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１．  7.30      7.30    0.00    0.00    7.30  (08USA  FS)  3Lz+2T       
２．  5.50      5.50    0.00    0.00    5.50  (09CHN  SP)  3F            
３．  3.40      3.40    0.00    1.40    4.80  (09CHN  SP)  SpSq4         
４．  3.50      3.50    0.00    1.20    4.70  (09CHN  SP)  2A            
５．  3.00      3.00    0.00    0.40    3.40  (09CHN  SP)  FSSp4         
６．  2.70      2.70    0.00    1.50    4.20  (09CAN  SP)  LSp4         
７．  3.30      3.30    0.00    0.60    3.90  (09CHN  SP)  CiSt3         
８．  3.50      3.50    0.00    0.90    4.40  (09CHN  SP)  CCoSp4       
TSS  64.88      TES     38.20   PCS    26.68  (08JPN)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

１．   6.10  (  7.30   0.00  -1.20  ) [-1.20  ]  3Lz+2T       
２．   5.70  (  5.50   0.00   0.20  ) [ 0.20  ]  3F            
３．   5.00  (  3.40   0.00   1.60  ) [ 0.20  ]  SpSq4         
４．   4.70  (  3.50   0.00   1.20  ) [ 0.00  ]  2A            
５．   3.10  (  3.00  -0.40   0.50  ) [-0.30  ]  FSSp3         
６．   3.80  (  2.70   0.00   1.10  ) [-0.40  ]  LSp4         
７．   4.00  (  3.30   0.00   0.70  ) [ 0.10  ]  CiSt3         
８．   4.60  (  3.50   0.00   1.10  ) [ 0.20  ]  CCoSp4       

TES   37.00  ( 32.20  -0.40   5.20  ) [-1.20  ]
PCS   26.76 [  0.08  ]
TSS   63.76[-1.12  ]

　最初のコンビネーションは減点-1.20。フライングシットスピンちょっとは取りこぼし。次のレイバックスピンも自己最高よりは-0.4だが、これはミスというより、自己最高が高すぎる。今回の+1.0でも十分に高得点。他は2Aが自己タイで残りはすべて自己最高を更新。結果として最初のコンビネーションの減点分だけVBに届かなかったがPCSも少しだけ自己最高を更新して、素晴らしい演技で素晴らしい得点。なお、PCSはパーソナルベストだが、TES、TSSはVBの対象外の07-08シーズンにジュニアの試合で出したパーソナルベスト（39.81、65.07）には届かなかった。

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トリプルアクセルの価値 その６（フィギュアスケートプロトコル分析）

トリプルアクセルの価値　その６（フィギュアスケートプロトコル分析）

ところでトリプルアクセルだが、実は単独で入れるのではなく、３回転３回転と組み合わせて導入すると、2A、2Tをそのまま3A、3Tに替えることになるので、さらに価値が上がるのだ。

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5
3Lo    5.0
3S     4.5
2A     3.5    →  3A  8.2  (+4.7)
－－－－
2T     1.3    →  3T  4.0  (+2.7)
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      48.6

なんと、3Aとセカンド3T の組み合わせは3A２本と全く同じ価値になるのだ。もちろんこの場合の3Tは3Aと組み合わせる必要はない。コンビネーションは、3Lz+2T、3F+3T、3F+2T+2Tでよい。さらに3Aをもう一つ入れると、

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5    →  3A  8.2  (+2.7)
3F     5.5
3Lo    5.0
3S     4.5
3T     4.0    →  3A  8.2  (+4.2)
－－－－
2T     1.3    →  3T  4.0  (+2.7)
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      51.3

　51.3と、標準より+10.1になり、3Tセカンド２回よりは+6.7となる。
　要するに、真央ちゃんは、SPではルールの規定上3Aを生かし切れなかったのだが、FSでは自分の都合（3Lzとセカンドの3Tが苦手）で、3Aを十分に生かし切れなかったのだ。もう来期以降の課題は明らかだろう。とにかくセカンドの3Tをしっかり跳べるようにすること。そして3Lz も戦力として使えるようにすること。もちろんその辺りは真央ちゃんはとっくに気づいているようで、オリンピック後のインタビューでも、「まだ跳べないジャンプもあるので」というようなことをいっていたが、あれは、４回転などではなく、セカンドの3Tと3Lzを指しているに違いないのだ。
　ヨナちゃんは４年かかって１つのプログラムを正に完成させパーフェクトに演じきった。もう完成してしまったのだから、全く新しいことに取り組むか、引退するしかない。真央ちゃんは、まだまだ完成途上、苦手をしっかり克服してさらに成長して欲しい。
４年後、真央ちゃん(他)に成長が見られなければ、またヨナちゃんがそのままの姿で戻ってくる、ということもありそうだ・・・(^^;)(^^;)

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トリプルアクセルの価値 その５（フィギュアスケートプロトコル分析）

トリプルアクセルの価値　その５（フィギュアスケートプロトコル分析）

　では、実際の２人のジャンプ構成はどうだろうか。

ヨナちゃんは

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3Lo    5.0    →　2A 3.5 (-1.5)
3S     4.5
2A     3.5
2A     3.5
－－－－
3T     4.0
3T     4.0
2T     1.3
2T     1.3
      43.1

最大より-1.5で標準より+1.9の43.1

真央ちゃんは

3A     8.2
3A     8.2
3Lz    6.0    →  3F 5.5 (-0.5)
3Lz    6.0    →  3T 4.0 (-2.0)
3F     5.5
3Lo    5.0
3S     4.5    →   2A 3.5(-1.0)
－－－－
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      45.1

と、最大より-3.5で標準より+3.9の45.1で、ヨナちゃんより+2.0と、半減してしまっているのだ。実際には、2T→2Loと後半の10%増が加わって、ヨナちゃんの予定基礎点は、60.9（ヨナちゃんは本来後半になるはずだった2A+3Tが前半になってしまって、0.75損している)で真央ちゃんは64.0と+3.1だったのだが（２人ともジャンプ以外の基礎点は全く同じ）、それでも本来の3Aの価値を生かし切れていないのだ。要するに真央ちゃんの3Aは、どちらも3Lzの替わりに入れられたのでそれぞれ+2.2の価値しかないものになっていたのだ。

　－－－以下余談－－－
　男子の優勝争いの４人
　大技をSPにも入れ、FSでは前半に並べてきたプルシェンコ
　４回転を入れ残りも非常に効率的なプログラムにしてきた高橋
　４回転は回避したものの、それ以外では最高の組み合わせにしてきたライサチェック
　苦手3Aの替わりに４回転を２回入れてきたランビエル
　女子は、
　３－３の大技を入れ残りも効率的なプログラムにしてきたヨナ
　大技を回避してきたジョアニー
　苦手3Lzの替わりに3Aを２本入れてきた真央

　似ているのは、
　高橋－ヨナ　　
　ライサチェック－ジョアニー　　
　ランビエル－真央　だろうか。
　美姫ちゃんが。3Lz+3Loと2A+3Tを入れてくれば、ちょっとプルシェンコに近くなったのだが・・・

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トリプルアクセルの価値 その４（フィギュアスケートプロトコル分析）

トリプルアクセルの価値　その４（フィギュアスケートプロトコル分析）

　一方、3Aを跳ぶと基礎点は何点上がるか。3A１回だと、2Aと替えることができるので、+4.7、45.9となる。

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5
3Lo    5.0
3S     4.5
2A     3.5　　→　3A 8.2 (+4.7)
－－－－
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      45.9

　３－３の2.7を大きく上回り、３－３×2セカンド3T＋3Loとほとんど同じ。これは納得だろう。２つ入れると、２つめは２つ跳んでいる3Fとの入替になり+2.7で48.6、標準より、+7.4となる。

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5　　→　3A 8.2 (+2.7)
3Lo    5.0
3S     4.5
2A     3.5　　→　3A 8.2 (+4.7)
－－－－
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      48.6

　つまり、3Tを２つセカンドに入れているヨナちゃんは44.6で標準より+3.4、真央ちゃんは3Aを２回入れているので48.6で標準より+7.4。真央ちゃんの基礎点は、3Aを最大限に生かせば、ヨナちゃんより+4.0になるはずだった。

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トリプルアクセルの価値 その３（フィギュアスケートプロトコル分析）

トリプルアクセルの価値　その３（フィギュアスケートプロトコル分析）

　女子FSの場合、ジャンプは７つ、そのうち１つはアクセルジャンプ、コンビネーションは３つまで、３連続は１つだけ、３回転以上のジャンプは同じ種類は２回まで、それも２回跳べるのは２種類だけ、という規定がある。従って、ジャンプは最大限１１、３回転は、3Aを除くと最大限７つとなる。
　従って、3Aや３－３を跳ばず、またジャンプシークエンスを入れない場合の基礎点の最大値は、3Lz２つ、3F２つ、3Lo、3S、2A、2T４つの41.2となる（セカンド以下の2Tを2Loに替えると少し上昇するが煩雑になるので以下、セカンド以下の２回転ジャンプは2Tとして計算する）。

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5
3Lo    5.0
3S     4.5
2A     3.5
－－－－
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      41.2

以下、これをFSの標準点として考察することにする。
　ただし、女子の場合、3A以外の５つのジャンプを問題なく跳べる選手はほとんどいない。真央ちゃんはルッツとサルコウが苦手でバンクーバーでは跳ばなかったし、ヨナちゃんはループを入れていない。５種類すべて跳ぶ選手でも、ルッツ２回にフリップ２回、という選手は確認していないがおそらくいないだろう。
　では、３－３を跳ぶと基礎点は何点上がるか。セカンドの2Tを3Tにして、+2.7となる。

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5
3Lo    5.0
3S     4.5
2A     3.5
－－－－
2T     1.3    →  3T  4.0  (+2.7)
2T     1.3
2T     1.3
2T     1.3
      43.9

従って、43.9となる。これはセカンドを3Tではなく3Loにした場合も変わらない。ファーストの3Loは3Tに替えなくてはならないからだ。つまり、３－３を１回だけ入れる場合、セカンドはどちらでも全体では同じ基礎点になるのだ（言い換えれば3Tをそれよりずっと難しい3Loに替えるメリットは全くない）。
　３－３を２回（2A+3Tも含む）にすると、セカンドがどちらも3Tの場合、3Fは１回しか跳べなくなるので、

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5    →  2A  3.5  (-2.0)
3Lo    5.0
3S     4.5
2A     3.5
－－－－
2T     1.3    →  3T  4.0  (+2.7)
2T     1.3    →  3T  4.0  (+2.7)
2T     1.3
2T     1.3
      44.6

2Tを3Tにする（+2.7）代わりに3Fを2Aにすることになるので(－2.0)、差し引き+0.7の44.6にしかならない。ところが、3Loをセカンドで跳べると、

3Lz    6.0
3Lz    6.0
3F     5.5
3F     5.5
3Lo    5.0    →  2A  3.5  (-1.5)
3S     4.5
2A     3.5
－－－－
2T     1.3    →  3T  4.0  (+2.7)
2T     1.3    →  3Lo 5.0  (+3.7)
2T     1.3
2T     1.3
      46.1

3Fを２回跳べるので、3T２回より+1.5の46.1になる。標準と較べると+4.9だ。
つまり、セカンドに３回転を跳ぶ場合、１回だと、3T、3Lo関係なしに+2.7の43.9だが、２回だと、どちらも3Tなら、+3.4の44.6止まりに対し、3Tと3Loなら、+4.9の46.1になる（美姫ちゃんのセカンド3Loのメリットはここにある）。

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バンクーバーオリンピック34 (フィギュアスケートプロトコル分析

バンクーバーオリンピック34　(フィギュアスケートプロトコル分析

SP基礎点順位（採点種別順位　その１）

左から　基礎点　(予定基礎点　DG)

1．34.90 ( 3．34.90　1．　0.00)　Yu-Na KIM (KOR)
2．34.40 ( 4．34.40　1．　0.00)　Mao ASADA (JPN)
3．34.30 ( 2．35.10　11． -0.80)　Rachael FLATT (USA)
4．33.10 ( 5．33.40　6． -0.30)　Elene GEDEVANISHVILI (GEO)
5．32.90 ( 6．32.90　1．　0.00)　Ksenia MAKAROVA (RUS)
6．32.20 ( 8．32.20　1．　0.00)　Alena LEONOVA (RUS)
7．32.10 ( 1．35.90　22． -3.80)　Miki ANDO (JPN)
8．31.90 ( 8．32.20　6． -0.30)　Carolina KOSTNER (ITA)
9．31.80 ( 8．32.20　9． -0.40)　Mirai NAGASU (USA)
10．31.40 ( 8．32.20　11． -0.80)　Joannie ROCHETTE (CAN)
11．30.90 (16．31.40　10． -0.50)　Akiko SUZUKI (JPN)
12．30.70 (21．30.70　1．　0.00)　Cynthia PHANEUF (CAN)
13．30.60 (20．30.90　6． -0.30)　Tugba KARADEMIR (TUR)
14．30.20 (18．31.20　13． -1.00)　Min-Jung KWAK (KOR)
15．28.40 (16．31.40　20． -3.00)　Sarah MEIER (SUI)
16．28.30 ( 7．32.40　23． -4.10)　Julia SEBESTYEN (HUN)
17．28.20 (24．29.70　16． -1.50)　Sonia LAFUENTE (ESP)
18．28.10 (25．29.40　14． -1.30)　Laura LEPISTO (FIN)
19．27.90 (27．29.20　14． -1.30)　Cheltzie LEE (AUS)
19．27.90 (22．30.40　19． -2.50)　Yan LIU (CHN)
21．27.70 (26．29.40　17． -1.70)　Anastasia GIMAZETDINOVA (UZB)
22．27.40 (27．29.20　18． -1.80)　Isabelle PIEMAN (BEL)
23．26.50 (13．31.90　24． -5.40)　Sarah HECKEN (GER)
24．26.00 (15．31.70　26． -5.70)　Kiira KORPI (FIN)
25．25.60 (27．29.20　21． -3.60)　Ivana REITMAYEROVA (SVK)
26．25.10 (13．31.90　27． -6.80)　Elena GLEBOVA (EST)
27．24.60 (23．30.20　25． -5.60)　Teodora POSTIC (SLO)
28．23.30 (19．31.20　28． -7.90)　Miriam ZIEGLER (AUT)
29．21.40 ( 8．32.20　29．-10.80)　Jenna McCORKELL (GBR)
30．17.10 (27．29.20　30．-12.10)　Anna JURKIEWICZ (POL)

　基礎点トップはDG0.0のヨナちゃん。２位も同じくDG0.0の真央ちゃん。予定基礎点で２人を上回っていた美姫ちゃんとレイチェルはDGで７位・３位に後退。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら

バンクーバーオリンピック33 (フィギュアスケートプロトコル分析

バンクーバーオリンピック33　(フィギュアスケートプロトコル分析

FS高難度ジャンプ（3A 3Lz 3F)（エレメント毎の順位　その20）

左から　得点　予定基礎点　ＤＧ　GOE

1． 9.00　( 8.20　0.00　0.80)　3A　Mao ASADA　(JPN)
2． 8.60　( 6.60　0.00　2.00)　3Lz　Yu-Na KIM　(KOR)
3． 7.30　( 5.50　0.00　1.80)　3F　Yu-Na KIM　(KOR)
4． 7.20　( 6.60　0.00　0.60)　3Lz　Miki ANDO　(JPN)
5． 6.80　( 6.60　0.00　0.20)　3Lz　Mirai NAGASU　(USA)
5． 6.80　( 6.60　0.00　0.20)　3Lz　Akiko SUZUKI　(JPN)
5． 6.80　( 6.00　0.00　0.80)　3Lz　Min-Jung KWAK　(KOR)
8． 6.40　( 6.60　0.00　-0.20)　3Lz　Joannie ROCHETTE　(CAN)
9． 6.00　( 6.00　0.00　0.00)　3Lz　Rachael FLATT　(USA)
10． 5.60　( 6.00　0.00　-0.40)　3Lz　Laura LEPISTO　(FIN)
11． 5.50　( 5.50　0.00　0.00)　3F　Mirai NAGASU　(USA)
11． 5.50　( 5.50　0.00　0.00)　3F　Ksenia MAKAROVA　(RUS)
11． 5.50　( 5.50　0.00　0.00)　3F　Kiira KORPI　(FIN)
14． 5.20　( 6.00　0.00　-0.80)　3Lz　Yan LIU　(CHN)
15． 5.10　( 5.50　0.00　-0.40)　3F　Julia SEBESTYEN　(HUN)
16． 5.05　( 6.05　0.00　-1.00)　3F　Alena LEONOVA　(RUS)
17． 5.00　( 6.00　0.00　-1.00)　3Lz　Julia SEBESTYEN　(HUN)
18． 4.00　( 6.00　0.00　-2.00)　3Lz　Alena LEONOVA　(RUS)
19． 3.90　( 5.50　0.00　-1.60)　3F　Min-Jung KWAK　(KOR)
20． 3.70　( 5.50　0.00　-1.80)　3F　Joannie ROCHETTE　(CAN)
21． 3.50　( 5.50　0.00　-2.00)　3F　Carolina KOSTNER　(ITA)
22． 3.00　( 6.00　0.00　-3.00)　3Lz　Cynthia PHANEUF　(CAN)
23． 2.50　( 5.50　0.00　-3.00)　3F　Sonia LAFUENTE　(ESP)
24． 2.09　( 6.60　-4.51　0.00)　2Lz　Sarah MEIER　(SUI)
25． 1.97　( 6.05　-4.18　0.10)　2F　Akiko SUZUKI　(JPN)
26． 1.84　( 6.00　-4.10　-0.06)　2Lz　Anastasia GIMAZETDINOVA　(UZB)
27． 1.22　( 5.50　-3.80　-0.48)　2F　Sarah MEIER　(SUI)
28． 0.90　( 6.00　-4.10　-1.00)　3Lz<　Elene GEDEVANISHVILI　(GEO)
28． 0.90　( 6.00　-4.10　-1.00)　3Lz<　Carolina KOSTNER　(ITA)
30． 0.54　( 6.00　-5.40　-0.06)　1Lz　Sarah HECKEN　(GER)
31． 0.38　( 5.50　-5.00　-0.12)　1F　Tugba KARADEMIR　(TUR)

　１位は当然真央ちゃんの3A。２位はヨナちゃんの後半の3Lz。差はわずか0.40。やはり、3Aの基礎点、もう少し上でもいいと思う。３位は、なんと、ヨナちゃんの前半の3Fが美姫ちゃんの後半の3Lz を上回って。５位は、未来ちゃん、明子ちゃんの後半の3Lz とミンジョンちゃんの前半の3Lz。GOEプラスはここまでで、以下は加点を貰えていない。フリップ以上のジャンプで加点を貰うのがいかに難しいか。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら

バンクーバーオリンピック32 (フィギュアスケートプロトコル分析

バンクーバーオリンピック32　(フィギュアスケートプロトコル分析

FSスピン得点順位（要素種別順位　その８）

左から　ジャンプ以外得点　予定基礎点　基礎点　DG　+GOE　-GOE

1．11.90 ( 7． 9.50　 4． 9.50　 1．　0.00　 2．　2.40　 1．　0.00)　Yu-Na KIM (KOR)
1．11.90 ( 7． 9.50　 4． 9.50　 1．　0.00　 2．　2.40　 1．　0.00)　Mao ASADA (JPN)
3．11.60 (20． 9.20　17． 8.80　12． -0.40　 1．　2.80　 1．　0.00)　Mirai NAGASU (USA)
4．11.40 ( 3．10.00　 3．10.00　 1．　0.00　 6．　1.40　 1．　0.00)　Elene GEDEVANISHVILI (GEO)
5．11.30 (20． 9.20　10． 9.20　 1．　0.00　 4．　2.10　 1．　0.00)　Laura LEPISTO (FIN)
6．11.20 ( 1．10.20　 1．10.20　 1．　0.00　14．　1.00　 1．　0.00)　Akiko SUZUKI (JPN)
7．10.90 ( 7． 9.50　 4． 9.50　 1．　0.00　 6．　1.40　 1．　0.00)　Miki ANDO (JPN)
8．10.80 ( 7． 9.50　 4． 9.50　 1．　0.00　 8．　1.30　 1．　0.00)　Joannie ROCHETTE (CAN)
8．10.80 ( 7． 9.50　 4． 9.50　 1．　0.00　 8．　1.30　 1．　0.00)　Kiira KORPI (FIN)
8．10.80 (16． 9.40　12． 9.10　11． -0.30　 5．　1.70　 1．　0.00)　Sarah MEIER (SUI)
11．10.40 (20． 9.20　10． 9.20　 1．　0.00　12．　1.20　 1．　0.00)　Min-Jung KWAK (KOR)
11．10.40 ( 7． 9.50　12． 9.10　12． -0.40　 8．　1.30　 1．　0.00)　Cynthia PHANEUF (CAN)
11．10.40 ( 1．10.20　 1．10.20　 1．　0.00　22．　0.20　 1．　0.00)　Tugba KARADEMIR (TUR)
14． 9.90 ( 3．10.00　 4． 9.50　16． -0.50　20．　0.40　 1．　0.00)　Sarah HECKEN (GER)
14． 9.90 ( 5． 9.70　18． 8.70　19． -1.00　12．　1.20　 1．　0.00)　Julia SEBESTYEN (HUN)
16． 9.80 ( 6． 9.60　12． 9.10　16． -0.50　16．　0.70　 1．　0.00)　Rachael FLATT (USA)
16． 9.80 ( 7． 9.50　12． 9.10　12． -0.40　16．　0.70　 1．　0.00)　Cheltzie LEE (AUS)
18． 9.14 ( 7． 9.50　21． 8.30　21． -1.20　15．　0.90　19． -0.06)　Alena LEONOVA (RUS)
19． 9.08 (16． 9.40　16． 9.00　12． -0.40　22．　0.20　20． -0.12)　Sonia LAFUENTE (ESP)
20． 9.06 (20． 9.20　19． 8.50　18． -0.70　11．　1.24　24． -0.68)　Ksenia MAKAROVA (RUS)
21． 8.88 ( 7． 9.50　19． 8.50　19． -1.00　18．　0.50　20． -0.12)　Carolina KOSTNER (ITA)
22． 8.50 (16． 9.40　23． 8.00　23． -1.40　18．　0.50　 1．　0.00)　Elena GLEBOVA (EST)
23． 7.96 (16． 9.40　22． 8.20　21． -1.20　24．　0.00　23． -0.24)　Anastasia GIMAZETDINOVA (UZB)
24． 7.42 (24． 8.90　24． 7.20　24． -1.70　20．　0.40　22． -0.18)　Yan LIU (CHN)

未来ちゃん、ちょっととりこぼしてトップならず。トップは、同点で、ヨナちゃん＆真央ちゃん。基礎点の高いゲデちゃんが４位。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら

トリプルアクセルの価値 その２（フィギュアスケートプロトコル分析）

トリプルアクセルの価値　その２（フィギュアスケートプロトコル分析）

　もちろん、その理由ははっきりしている。アクセルジャンプがダブルアクセルに限定されていることが問題なのだ。これが男子並みにダブルもしくはトリプルアクセルとなれば、真央ちゃんのジャンプ構成は、

3Lz    6.0    →  3Lo  5.0  (-1.0)
3F     5.5
2A     3.5    →  3A  8.2  (+4.7)
2T     1.3    →  2Lo  1.5  (+0.2)

と、苦手の3Lz を回避しても標準より+3.9の20.2になるのだ。3Lzを入れれば、さらに+1.0で21.2になる。
　女子のSPのアクセルジャンプがダブル限定となっているのは、トリプルを跳べる選手がほとんどいなかったこと、従って、トリプルを解禁したらその選手が非常に有利になってしまうから、というのは理解できる。一方３－３の方は、回転不足を厳しく取られるまでは、女子のトップ選手ならほとんど跳べると思われていた。従って、３－２に限定されていないことも理解できる。
　ところが、回転不足の厳密化によって、様相が変わってしまった。真央ちゃんのトリプルアクセルがほとんど真央ちゃんしか跳べないジャンプとして真央ちゃんの大きな武器になっているのに対し、よなちゃんの高難度ジャンプからの３－３も、決して「トップ選手ならほとんど跳べる」ジャンプではなく、ほとんどヨナちゃん１人しか「コンスタントに跳べないジャンプ」になってヨナちゃんの大きな武器となってしまったのだ。詳しくは、「3Aと3-3　その１－その６（こちらから）」をご覧下さい。
　その大きな武器の一方(真央ちゃんの3A）はそのメリットを大きく消されて（2A→3Aの+4.7ではなく3F→3Aの+2.7だけに）、もう一方（ヨナちゃんの３－３）はそのメリットを十分に生かせる（2T→3Tの+2.7そのまま）ために、得点上全く同じ価値になってしまっているというのは、やはり大きな問題だろう。もちろん、そうなってしまった歴史的経緯は納得できるので、それを「陰謀」とする主張に組する気は全くないが、早急に改善する必要があるのではないか。
　というわけで、現在の規定では、SPに3Aを入れるメリット(基礎点の上昇)はほとんどなく、ハイリスク、というデメリットだけが残ってしまう。シーズン当初の失敗の連続を乗り越えて本番で見事に成功させた真央ちゃんの努力・集中力は見事としかいいようがないが、それによって得られた得点はあまりに少なかっただけではなく、他のジャンプの練習不足→他のジャンプの失敗＆GOE減少という大きなデメリットを負ってしまったのだ。

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

トリプルアクセルの価値 その１（フィギュアスケートプロトコル分析）

トリプルアクセルの価値　その１（フィギュアスケートプロトコル分析）

女子の場合、SPのジャンプは、
　１．ステップからの３回転。
　２．３－２，または３－３のコンビネーションジャンプ。
　３．ダブルアクセル
と決められている。従って、３－３および3Aのない選手の場合、最大の基礎点を得るジャンプ構成は、

3Lz    6.0
3F     5.5
2A     3.5
2T     1.3    (2Lo  1.5)

で16.5となる。ただし、コンビネーションのセカンドに2Loを跳ぶ選手はまれで、ほとんどは2Tを選択するので、その場合16.3になり、それを女子SPの標準点とする。
　バンクーバー入賞者では、ジョアニーと未来ちゃんがこれにあたる。明子ちゃんは3Lz を3Loに替えているので標準より-1.0の15.3だ。
　では、３－３を入れると何点増えるのか。３－３を入れているのは、バンクーバー入賞者の半数の４名。ただし、おなじ３－３と呼ばれても、3T+3Tのラウラと、3Fもしくは3Lzからの他の３人とは大きな差がある。3T+3Tの場合、

3Lz    6.0
3F     5.5    →  3T   4.0  (-1.5)
2A     3.5
2T     1.3    →  3T   4.0  (+2.7)

セカンドは2T→3Tで+2.7になるが、ファーストを3Lzもしくは3Fと替えることになるので、-2.0もしくは-1.5となり、差し引き+0.7もしくは+1.2にしかならない。さらにラウラの場合、ステップからの３回転も3Loにしているので、全体として標準より+0.2の16.5に過ぎない。
　レイチェルとヨナちゃんはコンビネーションの組み合わせは違うが、3Lz、3F、2A、3Tは同じで、

3Lz    6.0
3F     5.5
2A     3.5
2T     1.3    →  3T   4.0  (+2.7)

この場合、2T→3T の+2.7がそっくり標準点に加算されて19.0になる。セカンドで3Loを跳ぶ美姫ちゃんの場合は、

3Lz    6.0
3F     5.5
2A     3.5
2T     1.3    →  3Lo   5.0  (+3.7)

さらに+1.0で、標準点より+3.7の20.0になる。そして実は昨季の真央ちゃんのSPのジャンプ構成は組み合わせは違うものの美姫ちゃんと同じだった。3Aを取り入れたのは、昨季の最終戦の国別対抗戦だ。
　3Aを入れた結果真央ちゃんのSPの基礎点はどうなったか。

3Lz    6.0    →  3A  8.2  (+2.2)
3F     5.5
2A     3.5
2T     1.3

3A、3F、2A、2Tで、アップは3Lz→3A分の+2.2、18.5と、昨季の自身の基礎点より-1.5、ヨナちゃんと較べても-0.5と大きく減ってしまったのだ。3Fを3Lzに替えても、+2.7でレイチェル・ヨナちゃんと同じになるだけだ。
　つまり、現在のSPの規定では、3Aを跳ぶのは、３－２を高難度ジャンプからの３－３にするのと同等またはそれ以下のメリットしか得られない。ハイリスクハイリターンどころか、ハイリスクノーリターンに近い有様だ。

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

09-10各種ランキング11（フィギュアスケート・プロトコル分析）

09-10各種ランキング11（フィギュアスケート・プロトコル分析）

FSスパイラルシークエンス(対象数136)

数字は　得点（予定基礎点　DG　GOE）

1． 6.00　( 3.40　 0.00　 2.60)　SpSq4　[10OG _FS]　Mao ASADA　(JPN)
2． 5.80　( 3.40　 0.00　 2.40)　SpSq4　[10FC _FS]　Caroline ZHANG　(USA)
3． 5.40　( 3.40　 0.00　 2.00)　SpSq4　[10OG _FS]　Yu-Na KIM　(KOR)
4． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[09FRA_FS]　Caroline ZHANG　(USA)
4． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[09CAN_FS]　Caroline ZHANG　(USA)
4． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[10OG _FS]　Laura LEPISTO　(FIN)
4． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[10OG _FS]　Miki ANDO　(JPN)
8． 5.00　( 3.40　 0.00　 1.60)　SpSq4　[09FRA_FS]　Carolina KOSTNER　(ITA)
8． 5.00　( 3.40　 0.00　 1.60)　SpSq4　[09GPF_FS]　Yu-Na KIM　(KOR)
10． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[09USA_FS]　Yu-Na KIM　(KOR)
10． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[10EC _FS]　Valentina MARCHEI　(ITA)
10． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[10FC _FS]　Mao ASADA　(JPN)
10． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[10OG _FS]　Akiko SUZUKI　(JPN)
10． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[10OG _FS]　Joannie ROCHETTE　(CAN)
15． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[09CHN_FS]　Akiko SUZUKI　(JPN)
15． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[09CHN_FS]　Fumie SUGURI　(JPN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09RUS_FS]　Amelie LACOSTE　(CAN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09RUS_FS]　Miki ANDO　(JPN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09CHN_FS]　Beatrisa LIANG　(USA)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09CHN_FS]　Kiira KORPI　(FIN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09JPN_FS]　Laura LEPISTO　(FIN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09JPN_FS]　Miki ANDO　(JPN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[09USA_FS]　Fumie SUGURI　(JPN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10EC _FS]　Ksenia MAKAROVA　(RUS)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10EC _FS]　Sarah MEIER　(SUI)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10FC _FS]　Akiko SUZUKI　(JPN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10FC _FS]　Amelie LACOSTE　(CAN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10OG _FS]　Cynthia PHANEUF　(CAN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10OG _FS]　Kiira KORPI　(FIN)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10OG _FS]　Ksenia MAKAROVA　(RUS)
17． 4.40　( 3.40　 0.00　 1.00)　SpSq4　[10OG _FS]　Min-Jung KWAK　(KOR)

　こちらも上位はバンクーバーオリンピック組が多い。真央ちゃんがCaroちゃんを抜いてスパイラルトップに。

各種ランキング目次は　→　こちら

09-10各種ランキング10（フィギュアスケート・プロトコル分析）

09-10各種ランキング10（フィギュアスケート・プロトコル分析）

SPスパイラルシークエンス(対象数184)

数字は　得点（予定基礎点　DG　GOE）

1． 5.40　( 3.40　 0.00　 2.00)　SpSq4　[10OG _SP]　Mao ASADA　(JPN)
1． 5.40　( 3.40　 0.00　 2.00)　SpSq4　[10OG _SP]　Yu-Na KIM　(KOR)
3． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[09CAN_SP]　Alissa CZISNY　(USA)
3． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[09GPF_SP]　Yu-Na KIM　(KOR)
3． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[10OG _SP]　Carolina KOSTNER　(ITA)
3． 5.20　( 3.40　 0.00　 1.80)　SpSq4　[10OG _SP]　Joannie ROCHETTE　(CAN)
7． 5.00　( 3.40　 0.00　 1.60)　SpSq4　[10OG _SP]　Mirai NAGASU　(USA)
8． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[09FRA_SP]　Yu-Na KIM　(KOR)
8． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[09CHN_SP]　Kiira KORPI　(FIN)
8． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[09CHN_SP]　Mirai NAGASU　(USA)
8． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[09USA_SP]　Elene GEDEVANISHVILI　(GEO)
8． 4.80　( 3.40　 0.00　 1.40)　SpSq4　[09USA_SP]　Yu-Na KIM　(KOR)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[09FRA_SP]　Carolina KOSTNER　(ITA)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[09RUS_SP]　Miki ANDO　(JPN)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[09CHN_SP]　Akiko SUZUKI　(JPN)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[09CAN_SP]　Mirai NAGASU　(USA)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[10EC _SP]　Fleur MAXWELL　(LUX)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[10FC _SP]　Akiko SUZUKI　(JPN)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[10FC _SP]　Amanda DOBBS　(USA)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[10OG _SP]　Miki ANDO　(JPN)
13． 4.60　( 3.40　 0.00　 1.20)　SpSq4　[10OG _SP]　Rachael FLATT　(USA)

　上位はバンクーバーオリンピック組がずらっと。真央ちゃんはレベル４バンクーバーが今季初だった。

各種ランキング目次は　→　こちら

安藤美姫FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

安藤美姫FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた安藤美姫の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。
（なお、安藤美姫の場合、オリンピックでプログラム構成を変えてきたので、オリンピック前に作成した08VBとは異なる。また、２．と９．はここ２季では跳んでいないジャンプなので、基礎点＋GOE 0.00で算出した）

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．　7.50　　　7.50　　0.00　　1.00　　8.50　(09WC　 FS)　3Lz+2Lo　　　
２．　6.40　　　6.40　　0.00　　0.00　　6.40　(---- - --)　3S+2A+SEQ　　
３．　5.00　　　5.00　　0.00　　1.00　　6.00　(09GPF　FS)　3Lo　　　　　
４．　3.50　　　3.50　　0.00　　1.00　　4.50　(09WT　 SP)　CCoSp4　　　　
５．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.20　　4.60　(09RUS　SP)　SpSq4　　　　
６．　6.60x　　 6.60　　0.00　　1.00　　7.60　(09RUS　FS)　3Lz　　　　　
７．　4.95x　　 4.95　　0.00　　0.80　　5.75　(09JPN　FS)　3S　　　　　　
８．　3.00　　　3.00　　0.00　　0.40　　3.40　(09GPF　SP)　FSSp4　　　　
９．　4.40x　　 4.40　　0.00　　0.00　　4.40　(---- - --)　3T　　　　　　
10．　7.15x　　 7.15　　0.00　　0.40　　7.55　(08USA　FS)　2A+2Lo+2Lo　　
11．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.80　　4.10　(09WT　 SP)　SlSt3　　　　
12．　3.00　　　3.00　　0.00　　0.70　　3.70　(09WC　 FS)　FCoSp4　　　　
TSS 130.42　　　TES　　 66.50　 PCS　　63.92　(09WC)　総得点　203.52　

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

FS
１．　 7.50　(　7.50　 0.00　 0.00　) [-1.00　]　3Lz+2Lo　　　
２．　 7.00　(　6.40　 0.00　 0.60　) [ 0.60　]　3S+2A+SEQ　　
３．　 5.80　(　5.00　 0.00　 0.80　) [-0.20　]　3Lo　　　　　
４．　 3.90　(　3.50　 0.00　 0.40　) [-0.60　]　CCoSp4　　　　
５．　 5.20　(　3.40　 0.00　 1.80　) [ 0.60　]　SpSq4　　　　
６．　 7.20　(　6.60　 0.00　 0.60　) [-0.40　]　3Lz　　　　　
７．　 4.95　(　4.95　 0.00　 0.00　) [-0.80　]　3S　　　　　　
８．　 3.50　(　3.00　 0.00　 0.50　) [ 0.10　]　FSSp4　　　　
９．　 3.80　(　4.40　 0.00　-0.60　) [-0.60　]　3T　　　　　　
10．　 7.15　(　7.15　 0.00　 0.00　) [-0.40　]　2A+2Lo+2Lo　　
11．　 3.00　(　3.30　-1.00　 0.70　) [-1.10　]　SlSt2　　　　
12．　 3.50　(　3.00　 0.00　 0.50　) [-0.20　]　FCoSp4　　　　

TES　 62.50　( 58.20　-1.00　 5.30　) [-4.00　]
PCS　 61.60　[-2.32　]
TSS　124.10　[-6.32　]
総得点　188.86　[-14.66　]

　FSでは3Lz+3Tは回避して3Lz+2Tにした。しかし、GOEは0.00。加点は貰えなかった。２．の対自己最高+0.60は２．のVBが暫定値でGOE0.00のためで、３．と共に美姫ちゃんとしては普通の出来か。得意のコンビネーションスピンはちょっと取りこぼして次のスパイラルで挽回。後半のルッツはまあまあだがサルコウは美姫ちゃんとしては取りこぼし。シットスピンは自己最高を上回るも次の3Tは詰まって、３連続はGOE0.00と伸びない。ステップもレベル2と取りこぼした。
　SPの３－３失敗と上位３人の高得点で金は諦めたのだろう。堅実なプログラムを選んだが、滑り全体に美姫ちゃんらしい力強さが欠けていたような気がする。表現面での選択なのかも知れないが、スピードも無かったようで、体調面で問題があったようにも思える。試合後、本人のコメントや表情から悔しさより寂しさを感じたのは悪児だけか。各選手がPCSを大きく伸ばす中でPCSも含めて、パーソナルベストに届かなかった。
　ソチまで、がんばって欲しいなぁ・・・

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安藤美姫SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

安藤美姫SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた安藤美姫の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１． 11.00　　 11.00　　0.00　　0.80　 11.80　(08CHN　SP)　3Lz+3Lo　　　
２．　5.50　　　5.50　　0.00　　1.00　　6.50　(09WT　 SP)　3F　　　　　　
３．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.20　　4.60　(09RUS　SP)　SpSq4　　　　
４．　3.50　　　3.50　　0.00　　1.40　　4.90　(09WC　 SP)　2A　　　　　　
５．　3.00　　　3.00　　0.00　　0.40　　3.40　(09GPF　SP)　FSSp4　　　　
６．　2.70　　　2.40　 -0.30　　0.30　　2.70　(09RUS　SP)　LSp4　　　　　
７．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.80　　4.10　(09WT　 SP)　SlSt3　　　　
８．　3.50　　　3.50　　0.00　　1.00　　4.50　(09WT　 SP)　CCoSp4　　　　
TSS　73.10　　　TES　　 42.50　 PCS　　30.60　(09GPF)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

SP
１．　 6.30　( 11.00　-3.50　-1.20　) [-5.50　]　3Lz+3Lo<　　　
２．　 4.90　(　5.50　 0.00　-0.60　) [-1.60　]　3F　　　　　　
３．　 4.60　(　3.40　 0.00　 1.20　) [ 0.00　]　SpSq4　　　　
４．　 4.50　(　3.50　 0.00　 1.00　) [-0.40　]　2A　　　　　　
５．　 3.40　(　3.00　 0.00　 0.40　) [ 0.00　]　FSSp4　　　　
６．　 2.70　(　2.70　-0.30　 0.30　) [ 0.00　]　LSp3　　　　　
７．　 3.90　(　3.30　 0.00　 0.60　) [-0.20　]　SlSt3　　　　
８．　 4.50　(　3.50　 0.00　 1.00　) [ 0.00　]　CCoSp4　　　　

TES　 34.80　( 35.90　-3.80　 2.70　) [-7.70　]
PCS　 29.96　[-0.64　]
TSS　 64.76　[-8.34　]

　冒頭の大技、3Lz+3Loは流れが止まって減点された上回転不足。3Fはなぜか減点。どうしたんだろう？　八木沼さんも理由は説明してくれなかった。合わせてGOE-1.80、DGは-3.50。対自己最高では、-7.10となってしまった。滑走順も影響しただろうが、３－３は挑戦しての結果で本人も納得だろう。
　その後は自己最高更新こそないものの,自己最高タイかそれに近い演技でほぼノーミスでまとめただけに残念だった(レイバックスピンでレベル３はいつものこと）。それでもTSSは64.76で４位はさすがだ。PCSも含めて、パーソナルベストには届かなかった。

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09-10各種ランキング09（フィギュアスケート・プロトコル分析）

09-10各種ランキング09（フィギュアスケート・プロトコル分析）

全3連続ジャンプ(対象数73)

数字は　得点（予定基礎点　DG　GOE）

1．10.00　( 8.80　 0.00　 1.20)　3Lz+2T+2Lo　[10OG ]　Joannie ROCHETTE　(CAN)
2． 9.75　( 9.35　 0.00　 0.40)　3F+2Lo+2Lo　[10FC ]　Mao ASADA　(JPN)
3． 9.50　( 9.30　 0.00　 0.20)　3T+3T+2T　　[10EC ]　Elene GEDEVANISHVILI　(GEO)
4． 9.40　( 8.80　 0.00　 0.60)　3Lz+2T+2Lo　[09CAN]　Joannie ROCHETTE　(CAN)
5． 9.30　( 8.30　 0.00　 1.00)　3F+2T+2Lo　 [10OG ]　Akiko SUZUKI　(JPN)
6． 9.20　( 8.60　 0.00　 0.60)　3Lz+2T+2T　 [10OG ]　Mirai NAGASU　(USA)
6． 9.20　( 8.80　 0.00　 0.40)　3Lz+2T+2Lo　[10EC ]　Sarah MEIER　(SUI)
8． 9.13　( 9.13　 0.00　 0.00)　3F+2T+2Lo　 [09USA]　Rachael FLATT　(USA)
9． 9.00　( 8.80　 0.00　 0.20)　3Lz+2T+2Lo　[10FC ]　Min-Jung KWAK　(KOR)
10． 8.98　( 8.58　 0.00　 0.40)　3Lo+2T+2Lo　[10FC ]　Caroline ZHANG　(USA)
11． 8.73　( 9.13　 0.00　-0.40)　3F+2T+2Lo　 [09FRA]　Alexe GILLES　(USA)
12． 8.70　( 8.30　 0.00　 0.40)　3F+2T+2Lo　 [10FC ]　Akiko SUZUKI　(JPN)
13． 8.63　( 8.03　 0.00　 0.60)　3S+2T+2Lo　 [09RUS]　Alena LEONOVA　(RUS)
13． 8.63　( 8.03　 0.00　 0.60)　3S+2T+2Lo　 [10OG ]　Ksenia MAKAROVA　(RUS)
15． 8.60　( 8.60　 0.00　 0.00)　3Lz+2T+2T　 [09RUS]　Alissa CZISNY　(USA)
15． 8.60　( 8.00　 0.00　 0.60)　3Lo+2Lo+2Lo [10FC ]　Amelie LACOSTE　(CAN)

やはり上位は基礎点の高い3Lz・3Fからのものがほとんど。冒頭に跳ぶジョアニーはこの成否が鍵になる。

各種ランキング目次は　→　こちら

ラウラ・レピストFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

ラウラ・レピストFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたラウラの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．　8.00　　　8.00　　0.00　　1.60　　9.60　(09EC　 SP)　3T+3T　　　　
２．　6.00　　　6.00　　0.00　 -0.20　　5.80　(08JPN　FS)　3Lz　　　　　
３．　6.30　　　6.30　　0.00　　0.60　　6.90　(09JPN　FS)　3Lo+2T　　　　
４．　3.00　　　3.00　　0.00　　0.60　　3.60　(09JPN　SP)　FSSp4　　　　
５．　2.70　　　2.70　　0.00　　0.70　　3.40　(09CAN　FS)　LSp4　　　　　
６．　3.85x　　 3.85　　0.00　　0.60　　4.45　(09CAN　FS)　2A　　　　　　
７．　5.50x　　 5.50　　0.00　 -3.00　　2.50　(08JPN　FS)　3Lo　　　　　
８．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.00　　4.40　(09CAN　SP)　SpSq4　　　　
９．　3.85x　　 3.85　　0.00　　0.60　　4.45　(09CAN　FS)　2A　　　　　　
10．　7.81x　　 7.81　　0.00　　0.20　　8.01　(08CHN　FS)　3S+2T+2T　　　
11．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.50　　3.80　(09CAN　FS)　CiSt3　　　　
12．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.80　　4.30　(09EC　 SP)　CCoSp4　　　　
TSS 119.77　　　TES　　 61.21　 PCS　　58.56　(09EC)　総得点　187.69　

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点)との増減]

FS
１．　 9.80　(　8.00　 0.00　 1.80　) [ 0.20　]　3T+3T　　　　
２．　 5.60　(　6.00　 0.00　-0.40　) [-0.20　]　3Lz　　　　　
３．　 7.10　(　6.30　 0.00　 0.80　) [ 0.20　]　3Lo+2T　　　　
４．　 3.50　(　3.00　 0.00　 0.50　) [-0.10　]　FSSp4　　　　
５．　 3.50　(　2.70　 0.00　 0.80　) [ 0.10　]　LSp4　　　　　
６．　 5.05　(　3.85　 0.00　 1.20　) [ 0.60　]　2A　　　　　　
７．　 6.50　(　5.50　 0.00　 1.00　) [ 4.00　]　3Lo　　　　　
８．　 5.20　(　3.40　 0.00　 1.80　) [ 0.80　]　SpSq4　　　　
９．　 4.85　(　3.85　 0.00　 1.00　) [ 0.40　]　2A　　　　　　
10．　 4.29　(　7.81　-3.52　 0.00　) [-3.72　]　2S+2T+2T　　　
11．　 4.20　(　3.30　 0.00　 0.90　) [ 0.40　]　CiST3　　　　
12．　 4.30　(　3.50　 0.00　 0.80　) [ 0.00　]　CCoSp4　　　　

TES　 63.89　( 57.21　-3.52　 7.40　) [ 2.68　]
PCS　 62.72 [　4.16　]
TSS　126.61　[ 6.84　]
総得点　187.97　[　0.28　]

　冒頭の3T+3T はGOE+1.80のスーパージャンプ。レイチェルのSPでの3F+3T以上の高得点。苦手ルッツでGOEが少しマイナスも自己最高またはそれに近い演技を続け、６．の2Aでは、GOE+1.20、対自己最高+0.60をマークし、なぜか２季ずっと失敗していた3LoもGOE+1.00で成功すると、さらにスパイラル、後半の2Aも自己最高を大きく上回る演技を続ける。10．のサルコウが2S になってしまったが、ステップは対自己最高+0.40、最後のスピンも自己最高タイでまとめフィニッシュ。TESでVBを2.68も上回る会心の演技。キスクラで自分でもびっくりの高得点でSPの出遅れを補って総得点でもVBを上回った。もちろんパーソナルベストは大幅更新。
　生中継で見ていたときは、なんで明子ちゃんより上？　と思ったけれど、後になって演技を見直すと納得。サルコウだけちょっとはっとしたけれど、後はすべて流れの中で途切れることも淀むこともなく演技している。本当に出来の良いジャンプは難しいことをいとも簡単にやっているように見せるのだ。大きなミス１つと、小さな減点１つだけの準パーフェクト。素晴らしい演技だった。

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ラウラ・レピストSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

ラウラ・レピストSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたラウラの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１．　8.00　　　8.00　　0.00　　1.60　　9.60　(08RUS　FS)　3T+3T　　　　
２．　5.00　　　5.00　　0.00　　1.00　　6.00　(08RUS　FS)　3Lo　　　　　
３．　3.00　　　3.00　　0.00　　0.60　　3.60　(09USA　SP)　FSSp4　　　　
４．　2.70　　　2.70　　0.00　　0.70　　3.40　(08RUS　FS)　LSp4　　　　　
５．　3.50　　　3.50　　0.00　　1.40　　4.90　(08CAN　FS)　2A　　　　　　
６．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.00　　4.40　(08CAN　SP)　SpSq4　　　　
７．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.50　　3.80　(09USA　SP)　SlSt3　　　　
８．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.80　　4.30　(09CHN　FS)　CCoSp4　　　　
TSS　67.92　　　TES　　 40.00　 PCS　　27.92　(09WC)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点)との増減]

SP
１．　 6.30　(　8.00　-2.70　 1.00　) [-3.30　]　3T+2T　　　　
２．　 6.00　(　5.00　 0.00　 1.00　) [ 0.00　]　3Lo　　　　　
３．　 3.50　(　3.00　 0.00　 0.50　) [-0.10　]　FSSp4　　　　
４．　 2.90　(　2.70　-0.30　 0.50　) [-0.50　]　LSp3　　　　　
５．　 4.30　(　3.50　 0.00　 0.80　) [-0.60　]　2A　　　　　　
６．　 3.70　(　3.40　-0.30　 0.60　) [-0.70　]　SpSq3　　　　
７．　 2.80　(　3.30　-1.00　 0.50　) [-1.00　]　SlSt2　　　　
８．　 3.38　(　3.50　 0.00　-0.12　) [-0.92　]　CCoSp4　　　　

TES　 32.88　( 32.40　-4.30　 4.78　) [-7.12　]
PCS　 28.48　[　0.56　]
TSS　 61.36　[-6.56　]

　冒頭の3T+3Tは3T+2Tに。抑えたのか、跳べなかったのか。次のループは自己最高タイ、GOE+1.00。シットスピンは自己最高近くでまとめるも、以下４．６．７．とレベルが取れず、連続取りこぼし。５．のダブルアクセルも自己最高より-0.50。最後のコンビネーションスピンも、レベル４は取ったもののGOEがマイナスと、やはり取りこぼし。PCSは0.56伸びてパーソナルベストとなったものの、他は少し足りず、第３グループに回ることになった。それでもTSSは60越え。入賞争いには踏みとどまった。

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レイチェル・フラットFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

レイチェル・フラットFS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたレイチェルの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．　3.50 0　　3.50　　0.00　　0.60　　4.10　(09USA　FS)　2A　　　　　　
２．　9.50 0　　9.50　　0.00　　0.20　　9.70　(09USA　FS)　3F+3T　　　　
３．　6.00 0　　6.00　　0.00　　0.20　　6.20　(09CHN　SP)　3Lz　　　　　
４．　3.20 0　　3.20　　0.00　　0.50　　3.70　(09WT　 SP)　FCSp4　　　　
５．　3.20 0　　3.20　　0.00　 -0.06　　3.14　(09USA　FS)　CCSp4　　　　
６．　5.50x　　 5.50　　0.00　　0.00　　5.50　(09CHN　FS)　3Lo　　　　　
７．　8.03x　　 8.03　　0.00　 -0.20　　7.83　(09WC　 FS)　3Lz+2T　　　　
８．　3.40 0　　3.40　　0.00　　1.80　　5.20　(09WT　 FS)　SpSq4　　　　
９．　9.13x　　 9.13　　0.00　　0.60　　9.73　(09WC　 FS)　3F+2T+2Lo　　
10．　4.95x　　 4.95　　0.00　　0.20　　5.15　(09USA　FS)　3S　　　　　　
11．　3.30 0　　3.30　　0.00　　0.50　　3.80　(09CHN　FS)　CiSt3　　　　
12．　3.50 0　　3.50　　0.00　　0.50　　4.00　(09USA　SP)　CCoSp4　　　　
TSS 123.81　　　TES　　 68.05　 PCS　　55.76　(09USA)　総得点　190.61　

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

FS
１．　 4.50　(　3.50　 0.00　 1.00　) [ 0.40　]　2A　　　　　　
２．　 6.30　(　9.50　-3.80　 0.60　) [-3.40　]　3F<+3T　　　　
３．　 6.00　(　6.00　 0.00　 0.00　) [-0.20　]　3Lz　　　　　
４．　 3.40　(　3.20　 0.00　 0.20　) [-0.30　]　FCSp4　　　　
５．　 2.40　(　3.20　-0.80　 0.00　) [-0.74　]　CUSp3　　　　
６．　 6.30　(　5.50　 0.00　 0.80　) [ 0.80　]　3Lo　　　　　
７．　 8.43　(　8.03　 0.00　 0.40　) [ 0.60　]　3Lz+2T　　　　
８．　 3.50　(　3.40　-0.30　 0.40　) [-1.70　]　SpSq3　　　　
９．　 4.89　(　9.13　-4.18　-0.06　) [-4.84　]　3F<+2T+2Lo　　
10．　 5.75　(　4.95　 0.00　 0.80　) [ 0.60　]　3S　　　　　　
11．　 3.90　(　3.30　 0.00　 0.60　) [ 0.10　]　CiST3　　　　
12．　 4.00　(　3.50　 0.00　 0.50　) [ 0.00　]　FCCoSp4　　　

TES　 59.37　( 63.21　-9.08　 7.40　) [-8.68　]
PCS　 58.48 [　2.72　]
TSS　117.85　[-5.96　]
総得点　182.49　[ -8.12　]

　GOE+1.00のダブルアクセルから。次いでSPで成功した3F+3T。GOEはSPのときより高い+0.60だったが回転不足を取られていた。３．４．と自己最高近くの演技の後、アプライトスピンでちょっと取りこぼし。６．７．のループとコンビネーションは自己最高を大きく上回るもスパイラルで取りこぼし。そして３連続では回転不足を取られ、以下自己最高と最高タイをマークするも、２つの回転不足が響いてVBより-8.68。未来ちゃんより下の７位はちょっと不満かも知れないが、それでもTES以外はパーソナルベスト更新。見事な演技だった。

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レイチェル・フラットSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

レイチェル・フラットSP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めたレイチェルの08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１．　9.50　　　9.50　　0.00　　0.20　　9.70　(09USA　FS)　3F+3T　　　　
２．　6.00　　　6.00　　0.00　　0.20　　6.20　(09CHN　SP)　3Lz　　　　　
３．　3.20　　　3.20　　0.00　　0.50　　3.70　(09WT　 SP)　FCSp4　　　　
４．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.80　　5.20　(09WT　 FS)　SpSq4　　　　
５．　2.70　　　2.40　 -0.30　　0.50　　2.90　(09WC　 SP)　LSp4　　　　　
６．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.60　　4.10　(09USA　FS)　2A　　　　　　
７．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.90　　4.20　(09USA　SP)　SlSt3　　　　
８．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.50　　4.00　(09USA　SP)　CCoSp4　　　　
TSS　66.80　　　TES　　 40.00　 PCS　　26.80　(09WC)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点との増減)]

SP
１．　 9.90　(　9.50　 0.00　 0.40　) [ 0.20　]　3F+3T　　　　
２．　 5.00　(　6.00　 0.00　-1.00　) [-1.20　]　3Lz　　　　　
３．　 3.20　(　3.20　 0.00　 0.00　) [-0.50　]　FCSp4　　　　
４．　 4.60　(　3.40　 0.00　 1.20　) [-0.60　]　SpSq4　　　　
５．　 2.00　(　2.70　-0.80　 0.10　) [-0.90　]　LSp2　　　　　
６．　 4.10　(　3.50　 0.00　 0.60　) [ 0.00　]　2A　　　　　　
７．　 3.90　(　3.30　 0.00　 0.60　) [-0.30　]　SlSt3　　　　
８．　 4.10　(　3.50　 0.00　 0.60　) [ 0.10　]　CCoSp4　　　　

TES　 36.80　( 35.10　-0.80　 2.50　) [-3.20　]
PCS　 27.84 [　1.04　]　　
TSS　 64.64[-2.16　]

　まず、3F+3T を決める。GOE0.40は自己最高より+0.20。3Lzをちょっとミスして以下、スピンスパイラルも少しずつ自己最高を下回り、レイバックスピンでレベル２とちょっと取りこぼし。2Aは自己最高タイもステップはちょっと下回り、最後のコンビネーションスピンでもう一度自己最高越え。TESもTSSもVBには及ばなかったが、PCSも含めてすべてパーソナルベスト。会心とまでは行かなかっただろうが、見事な演技で最終グループ入り。素晴らしい。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら
バンクーバーに向けて　目次は　こちら

鈴木明子FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

鈴木明子FS：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた鈴木明子の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

FS
１．　8.30　　　8.30　　0.00　　0.00　　8.30　(09GPF　FS)　3F+2T+2Lo　　
２．　6.00　　　6.00　　0.00　　0.40　　6.40　(09GPF　FS)　3T+2A+SEQ　　
３．　5.00　　　5.00　　0.00　　0.80　　5.80　(09CHN　FS)　3Lo　　　　　
４．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.70　　4.20　(09GPF　SP)　CCoSp4　　　　
５．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.20　　4.60　(09CHN　FS)　SpSq4　　　　
６．　6.05x　　 6.05　　0.00　　1.00　　7.05　(09GPF　FS)　3F　　　　　　
７．　6.60x　　 6.60　　0.00　 -0.60　　6.00　(09CHN　FS)　3Lz　　　　　
８．　7.48x　　 7.48　　0.00　　0.60　　8.08　(09CAN　FS)　3Lo+2A+SEQ　　
９．　4.95x　　 4.95　　0.00　　0.40　　5.35　(09CHN　FS)　3S　　　　　　
10．　3.20　　　3.20　　0.00　　0.50　　3.70　(09GPF　SP)　FCSp4　　　　
11．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.70　　4.00　(09GPF　FS)　SlSt3　　　　
12．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.50　　4.00　(09CHN　FS)　FCCoSp4　　　
TSS 122.60　　　TES　　 67.48　 PCS　　55.12　(09GPF)　総得点　187.28　

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点)との増減]

FS
１．　 9.30　(　8.30　 0.00　 1.00　) [ 1.00　]　3F+2T+2Lo　　
２．　 7.00　(　6.00　 0.00　 1.00　) [ 0.60　]　3T+2A+SEQ　　
３．　 6.00　(　5.00　 0.00　 1.00　) [ 0.20　]　3Lo　　　　　
４．　 4.20　(　3.50　 0.00　 0.70　) [ 0.00　]　CCoSp4　　　　
５．　 4.80　(　3.40　 0.00　 1.40　) [ 0.20　]　SpSq4　　　　
６．　 1.97　(　6.05　-4.18　 0.10　) [-5.08　]　2F　　　　　　
７．　 6.80　(　6.60　 0.00　 0.20　) [ 0.80　]　3Lz　　　　　
８．　 8.48　(　7.48　 0.00　 1.00　) [ 0.40　]　3Lo+2A+SEQ　　
９．　 1.13　(　4.95　-3.52　-0.30　) [-4.22　]　3S<　　　　　
10．　 3.30　(　3.20　 0.00　 0.10　) [-0.40　]　FCSp4　　　　
11．　 4.30　(　3.30　 0.00　 1.00　) [ 0.30　]　SlSt3　　　　
12．　 3.70　(　3.50　 0.00　 0.20　) [-0.30　]　FCCoSp4　　　

TES　 60.98　( 61.28　-7.70　 7.40　) [-6.50　]
PCS　 59.44 [　4.32　]　 TSS　120.42　[-2.18　]
総得点　181.44　[ -5.84　]

　FSは素晴らしい出足。１－３．まですべてGOE+1.00のジャンプを跳び、自己最高を1.80も上回る。４．５．のスピン・スパイラルも自己タイまたは自己新。フリップが2Fになってしまったが、次の苦手のルッツは見事プラスジャンプ。次のシークエンスもGOE+1.00で自己新。続くサルコウは回転不足を取られ、次のスピンも自己新をちょっと下回るがステップでは、見事自己新のGOE+1.00。最後のスピンをまとめ、感激のフィニッシュ。
　２つのDGが響いてTES・TSSはVBを下回ったが、PCSは+4.32と大きく伸ばして、PCS、TSSはパーソナルベスト。もちろん総得点もパーソナルベストで、念願の180点台に乗せた。この演技、この得点で８位なのは、他の選手がやはり軒並み素晴らしかったため。世界選手権も期待したい。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら
バンクーバーに向けて　目次は　こちら　

09-10各種ランキング08（フィギュアスケート・プロトコル分析）

09-10各種ランキング08（フィギュアスケート・プロトコル分析）

FS後半3連続ジャンプ(対象数46)

数字は　得点（予定基礎点　DG　GOE）

1． 9.75　( 9.35　 0.00　 0.40)　3F+2Lo+2Lo　[10FC ]　Mao ASADA　(JPN)
2． 9.13　( 9.13　 0.00　 0.00)　3F+2T+2Lo　 [09USA]　Rachael FLATT　(USA)
3． 8.98　( 8.58　 0.00　 0.40)　3Lo+2T+2Lo　[10FC ]　Caroline ZHANG　(USA)
4． 8.73　( 9.13　 0.00　-0.40)　3F+2T+2Lo　 [09FRA]　Alexe GILLES　(USA)
5． 8.63　( 8.03　 0.00　 0.60)　3S+2T+2Lo　 [09RUS]　Alena LEONOVA　(RUS)
5． 8.63　( 8.03　 0.00　 0.60)　3S+2T+2Lo　 [10OG ]　Ksenia MAKAROVA　(RUS)
7． 8.58　( 8.58　 0.00　 0.00)　3Lo+2T+2Lo　[09CHN]　Kiira KORPI　(FIN)
8． 8.43　( 8.03　 0.00　 0.40)　3S+2T+2Lo　 [09JPN]　Alena LEONOVA　(RUS)
8． 8.43　( 8.03　 0.00　 0.40)　3S+2T+2Lo　 [10FC ]　Haruka IMAI　(JPN)
10． 8.30　( 7.70　 0.00　 0.60)　3T+2Lo+2Lo　[09GPF]　Miki ANDO　(JPN)

後半は、3Lz からもいないし、GOEも今一伸びない。3F+2Lo+2Loで基礎点トップの真央ちゃんがトップ。前半より後半の方が多いのがちょっとびっくり。

各種ランキング目次は　→　こちら

09-10各種ランキング07（フィギュアスケート・プロトコル分析）

09-10各種ランキング07（フィギュアスケート・プロトコル分析）

FS前半3連続ジャンプ(対象数27)

数字は　得点（予定基礎点　DG　GOE）

1．10.00　( 8.80　 0.00　 1.20)　3Lz+2T+2Lo　[10OG ]　Joannie ROCHETTE　(CAN)
2． 9.50　( 9.30　 0.00　 0.20)　3T+3T+2T　　[10EC ]　Elene GEDEVANISHVILI　(GEO)
3． 9.40　( 8.80　 0.00　 0.60)　3Lz+2T+2Lo　[09CAN]　Joannie ROCHETTE　(CAN)
4． 9.30　( 8.30　 0.00　 1.00)　3F+2T+2Lo　 [10OG ]　Akiko SUZUKI　(JPN)
5． 9.20　( 8.60　 0.00　 0.60)　3Lz+2T+2T　 [10OG ]　Mirai NAGASU　(USA)
5． 9.20　( 8.80　 0.00　 0.40)　3Lz+2T+2Lo　[10EC ]　Sarah MEIER　(SUI)
7． 9.00　( 8.80　 0.00　 0.20)　3Lz+2T+2Lo　[10FC ]　Min-Jung KWAK　(KOR)
8． 8.70　( 8.30　 0.00　 0.40)　3F+2T+2Lo　 [10FC ]　Akiko SUZUKI　(JPN)
9． 8.60　( 8.60　 0.00　 0.00)　3Lz+2T+2T　 [09RUS]　Alissa CZISNY　(USA)
9． 8.60　( 8.00　 0.00　 0.60)　3Lo+2Lo+2Lo [10FC ]　Amelie LACOSTE　(CAN)

3Lzからの３－２－２のジョアニーがゲデちゃんの３－３－２を上回ってトップ＆３位。
GOEトップは2Aからのヨナちゃん。

15． 7.70　( 6.30　 0.00　 1.40)　2A+2T+2Lo　 [10OG ]　Yu-Na KIM　(KOR)

各種ランキング目次は　→　こちら

鈴木明子SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

鈴木明子SP：バンクーバーオリンピック成績分析（フィギュアスケートプロトコル分析）

過去２季の要素毎の自己最高点を集めた鈴木明子の08VB（08バーチャルベスト）は次のものだった。

数字は、予定基礎点　獲得基礎点　DG　GOE　得点

SP
１．　6.80　　　6.80　　0.00　　0.40　　7.20　(09GPF　SP)　3F+2T　　　　
２．　5.00　　　5.00　　0.00　　0.80　　5.80　(09CHN　FS)　3Lo　　　　　
３．　3.20　　　3.20　　0.00　　0.50　　3.70　(09GPF　SP)　FCSp4　　　　
４．　3.40　　　3.40　　0.00　　1.20　　4.60　(09CHN　FS)　SpSq4　　　　
５．　3.50　　　3.50　　0.00　　1.00　　4.50　(09GPF　SP)　2A　　　　　　
６．　2.70　　　2.70　　0.00　　0.50　　3.20　(09CHN　SP)　LSp4　　　　　
７．　3.30　　　3.30　　0.00　　0.70　　4.00　(09GPF　FS)　SlSt3　　　　
８．　3.50　　　3.50　　0.00　　0.70　　4.20　(09GPF　SP)　CCoSp4　　　　
TSS　64.68　　　TES　　 37.20　 PCS　　27.48　(09GPF)

それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると

数字は、得点（予定基礎点　DG　GOE）[08VB(過去自己最高点)との増減]

SP
１．　 3.30　(　6.80　-1.30　-2.20　) [-2.60　]　3F　　　　　　
２．　 6.70　(　5.00　 1.30　 0.40　) [-0.40　]　3Lo+2T　　　　
３．　 3.40　(　3.20　 0.00　 0.20　) [-0.30　]　FCSp4　　　　
４．　 4.40　(　3.40　 0.00　 1.00　) [-0.20　]　SpSq4　　　　
５．　 4.50　(　3.50　 0.00　 1.00　) [ 0.00　]　2A　　　　　　
６．　 3.30　(　2.70　 0.00　 0.60　) [ 0.10　]　LSp4　　　　　
７．　 4.10　(　3.30　 0.00　 0.80　) [ 0.10　]　SlSt3　　　　
８．　 3.40　(　3.50　-0.50　 0.40　) [-0.80　]　CCoSp3　　　　

TES　 33.10　( 31.40　-0.50　 2.20　) [-4.10　]
PCS　 27.92 [　0.44　]
TSS　 61.02[-3.66　]

　１．２．のDGは、１．がコンビにならなかったので２．をコンビにしたため。
　最初のジャンプで失敗し、その後、４．までちょっとずつVBを下回ったが、５－７．は見事持ち直して自己最高タイ＆更新の演技をした。最後のスピンはちょっと取りこぼしたが、あの雰囲気の中でこの演技は素晴らしい。TESはVBに4.10及ばずTSSもVBを3.66下回ったが、PCS、TSSは見事、パーソナルベストを更新した。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら
バンクーバーに向けて　目次は　こちら

バンクーバーオリンピック31 (フィギュアスケートプロトコル分析

バンクーバーオリンピック31　(フィギュアスケートプロトコル分析

FSジャンプ以外得点順位（要素種別順位　その７）

左から　ジャンプ以外得点　予定基礎点　基礎点　DG　+GOE　-GOE

1．22.30 ( 7．16.20　 3．16.20　 1．　0.00　 1． 6.10　 1． 0.00)　Mao ASADA (Japan)
2．21.60 ( 7．16.20　 3．16.20　 1．　0.00　 2． 5.40　 1． 0.00)　Yu-Na KIM (Korea)
3．20.70 (20．15.90　 7．15.90　 1．　0.00　 3． 4.80　 1． 0.00)　Laura LEPISTO (Finland)
4．20.30 ( 1．16.90　 1．16.90　 1．　0.00　 7． 3.40　 1． 0.00)　Akiko SUZUKI (Japan)
5．19.70 ( 7．16.20　 3．16.20　 1．　0.00　 6． 3.50　 1． 0.00)　Joannie ROCHETTE (Canada)
6．19.10 ( 7．16.20　11．15.20　12．- 1.00　 5． 3.90　 1． 0.00)　Miki ANDO (Japan)
7．19.00 ( 7．16.20　 3．16.20　 1．　0.00　 9． 2.80　 1． 0.00)　Kiira KORPI (Finland)
8．18.70 (16．16.10　 8．15.80　 8．- 0.30　 8． 2.90　 1． 0.00)　Sarah MEIER (Switzerland)
9．18.60 ( 7．16.20　 8．15.80　 9．- 0.40　 9． 2.80　 1． 0.00)　Cynthia PHANEUF (Canada)
10．17.70 (20．15.90　21．13.40　20．- 2.50　 4． 4.30　 1． 0.00)　Mirai NAGASU (USA)
10．17.70 ( 1．16.90　 1．16.90　 1．　0.00　21． 0.80　 1． 0.00)　Tugba KARADEMIR (Turkey)
12．17.26 (20．15.90　11．15.20　10．- 0.70　11． 2.74　23．-0.68)　Ksenia MAKAROVA (RUS)
13．17.20 ( 6．16.30　10．15.50　11．- 0.80　16． 1.70　 1． 0.00)　Rachael FLATT (USA)
14．17.10 (20．15.90　15．14.90　12．- 1.00　13． 2.20　 1． 0.00)　Min-Jung KWAK (Korea)
15．16.40 ( 3．16.70　18．14.10　21．- 2.60　12． 2.30　 1． 0.00)　Elene GEDEVANISHVILI (Georgia)
16．16.04 ( 7．16.20　14．15.00　14．- 1.20　17． 1.10　19．-0.06)　Alena LEONOVA (RUS)
17．15.90 ( 5．16.40　18．14.10　19．- 2.30　14． 1.80　 1． 0.00)　Julia SEBESTYEN (Hungary)
18．15.78 ( 7．16.20　18．14.10　18．- 2.10　14． 1.80　20．-0.12)　Carolina KOSTNER (Italy)
19．15.70 ( 3．16.70　11．15.20　15．- 1.50　23． 0.50　 1． 0.00)　Sarah HECKEN (Germany)
20．15.40 ( 7．16.20　16．14.50　16．- 1.70　19． 0.90　 1． 0.00)　Cheltzie LEE (Australia)
21．14.88 (16．16.10　17．14.40　16．- 1.70　22． 0.60　20．-0.12)　Sonia LAFUENTE (Spain)
22．14.50 (16．16.10　21．13.40　22．- 2.70　17． 1.10　 1． 0.00)　Elena GLEBOVA (Estonia)
23．13.32 (24．15.60　24．12.60　24．- 3.00　19． 0.90　22．-0.18)　Yan LIU (China)
24．12.36 (16．16.10　21．13.40　22．- 2.70　24． 0.20　24．-1.24)　Anastasia GIMAZETDINOVA (Uzbekistan)

　ジャンプ以外では、真央ちゃんがヨナちゃんを0.7引き離してトップ。３位はさらに0.6差でラウラ。
　３位は基礎点の高い明子ちゃんがジョアニーを抑えて４位。GOEの高い未来ちゃんと美姫ちゃんはDGがあった。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら

バンクーバーオリンピック30 (フィギュアスケートプロトコル分析

バンクーバーオリンピック30　(フィギュアスケートプロトコル分析

FSコンビネーションスピン（エレメント毎の順位　その19）

左から　得点　予定基礎点　ＤＧ　GOE

1． 4.50  ( 3.50   0.00   1.00)  CCoSp4   Yu-Na KIM  (Korea)
1． 4.50  ( 3.50   0.00   1.00)  CCoSp4   Mirai NAGASU  (USA)
3． 4.30  ( 3.50   0.00   0.80)  CCoSp4   Mao ASADA  (Japan)
3． 4.30  ( 3.50   0.00   0.80)  CCoSp4   Laura LEPISTO  (Finland)
5． 4.20  ( 3.50   0.00   0.70)  CCoSp4   Akiko SUZUKI  (Japan)
6． 4.00  ( 3.50   0.00   0.50)  FCCoSp4  Rachael FLATT  (USA)
6． 4.00  ( 3.50   0.00   0.50)  CCoSp4   Elene GEDEVANISHVILI  (Georgia)
6． 4.00  ( 3.50   0.00   0.50)  CCoSp4   Kiira KORPI  (Finland)
6． 4.00  ( 3.50   0.00   0.50)  CCoSp4   Sarah MEIER  (Switzerland)
6． 4.00  ( 3.50   0.00   0.50)  CCoSp4   Joannie ROCHETTE  (Canada)
11． 3.90  ( 3.50   0.00   0.40)  CCoSp4   Miki ANDO  (Japan)
11． 3.90  ( 3.50   0.00   0.40)  CCoSp4   Cheltzie LEE  (Australia)
11． 3.90  ( 3.50   0.00   0.40)  CCoSp4   Alena LEONOVA  (RUS)
11． 3.90  ( 3.50   0.00   0.40)  CCoSp4   Cynthia PHANEUF  (Canada)
15． 3.74  ( 3.50   0.00   0.24)  CCoSp4   Ksenia MAKAROVA  (RUS)
16． 3.70  ( 3.50   0.00   0.20)  CCoSp4   Sarah HECKEN  (Germany)
16． 3.70  ( 3.50   0.00   0.20)  CCoSp4   Min-Jung KWAK  (Korea)
16． 3.70  ( 3.50   0.00   0.20)  CCoSp4   Sonia LAFUENTE  (Spain)
19． 3.50  ( 3.50   0.00   0.00)  CCoSp4   Tugba KARADEMIR  (Turkey)
19． 3.50  ( 3.50  -0.50   0.50)  CCoSp3   Elena GLEBOVA  (Estonia)
19． 3.50  ( 3.50  -0.50   0.50)  CCoSp3   Julia SEBESTYEN  (Hungary)
22． 3.32  ( 3.50   0.00  -0.18)  CCoSp4   Anastasia GIMAZETDINOVA  (Uzbekistan)
23． 2.38  ( 3.50  -1.00  -0.12)  CCoSp2   Carolina KOSTNER  (Italy)
24． 2.32  ( 3.00  -0.50  -0.18)  CoSp3    Yan LIU  (China)

　ヨナちゃん、未来ちゃんが同点トップ。真央ちゃんとラウラが0.2差で３位タイ。次いで明子ちゃん。しかし、24人中20人がレベル4。びっくりです。

次回は最終回、FS高難度ジャンプ。トップ＆２位は分かりますね。３位はだれでしょう？

バンクーバーオリンピック目次は　こちら

3Aと3-3 その６（３回転３回転_05）（フィギュアスケートプロトコル分析）

3Aと3-3　その６（３回転３回転_05）（フィギュアスケートプロトコル分析）

今季になると・・・
ルッツまたはフリップからの３回転３回転コンビネーションジャンプ一覧。

12.20　 2.20　3Lz+3T　　 (09USA)　Yu-Na KIM
12.00　 2.00　3Lz+3T　　 (09FRA)　Yu-Na KIM
12.00　 2.00　3Lz+3T　　 (09FRA)　Yu-Na KIM
9.70　 0.20　3F+3T　　　(09USA)　Rachael FLATT
8.90　 1.60　3Lz+3T<　　(09GPF)　Yu-Na KIM
8.90　-0.60　3F+3T　　　(10EC)　Carolina KOSTNER
6.50　-3.00　3F+3T　　　(09USA)　Rachael FLATT
5.40　-1.40　3F+3T<　　 (09CAN)　Caroline ZHANG
5.30　-2.00　3Lz+3T<　　(09USA)　Yu-Na KIM
5.30　-2.20　3Lz+3Lo<　 (09RUS)　Miki ANDO

　今季オリンピック前に成功したのはヨナちゃん３回にレイチェル１回。GOEマイナスも回転して着地したものも含めればカロリナが１回。
　ヨナちゃんは２回回転不足を取られているがそのうち１回はGOE+1.60が示すように非常にきわどい回転不足。
　レイチェルは１回成功して１回回り切って転倒と、何とか跳べるようにはなってきたというところ。他の選手は挑戦自体がほとんどなくなってしまっている。
　レイチェルはバンクーバーでも１回成功１回失敗と、何とか跳べるようにはなってきているが、しかし、「コンスタントに跳べる」のはヨナちゃんひとり、という状況は変わらない。むしろ挑戦者自体が減って、ますますヨナちゃんの３－３の価値は上がっていると言えよう。

　真央ちゃんしか跳べないトリプルアクセル
　ヨナちゃんしか「コンスタントに」跳べない3Lz(3F)+3T

　確かに「コンスタントに」の有無の分、3Aの方が難しく価値もあるのだが、ヨナちゃんの3Lz(3F)+3T も女子にとって非常に難しく価値もあるジャンプであることは間違いない。決してヨナちゃんも「易しいジャンプでGOE稼ぎ」だけをしているわけではないのだ。

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

3Aと3-3 その５（３回転３回転_04）（フィギュアスケートプロトコル分析）

3Aと3-3　その５（３回転３回転_04）（フィギュアスケートプロトコル分析）

昨季のルッツまたはフリップからの３回転３回転コンビネーションジャンプ一覧。

11.80　 0.80　3Lz+3Lo　 (08CHN)　Miki ANDO
11.50　 2.00　3F+3T　　 (08GPF)　Yu-Na KIM
11.30　 1.80　3F+3T　　 (08RUS)　Carolina KOSTNER
11.30　 0.80　3F+3Lo　　(09WC )　Mao ASADA
10.90　 1.40　3F+3T　　 (08GPF)　Yu-Na KIM
10.70　 1.20　3F+3T　　 (08USA)　Yu-Na KIM
10.50　 1.00　3F+3T　　 (08USA)　Yu-Na KIM
10.10　 0.60　3F+3T　　 (09FC )　Yu-Na KIM
10.10　 0.60　3F+3T　　 (09WC )　Yu-Na KIM
9.90　 0.40　3F+3T　　 (08CHN)　Yu-Na KIM
9.90　 0.40　3F+3T　　 (09FC )　Yu-Na KIM
9.90　 0.40　3F+3T　　 (09WC )　Yu-Na KIM
9.70　 0.20　3F+3T　　 (09WT )　Caroline ZHANG
9.50　 0.00　3F+3T　　 (08CAN)　Caroline ZHANG
9.10　-0.40　3F+3T　　 (08RUS)　Rachael FLATT
8.70　-0.80　3F+3T　　 (08CHN)　Yu-Na KIM
8.50　-1.00　3F+3T　　 (08RUS)　Carolina KOSTNER
8.30　-1.20　3F+3T　　 (08FRA)　Elene GEDEVANISHVILI
6.50　-1.00　3Lz+3Lo<　(08USA)　Miki ANDO
6.30　-1.20　3Lz+3Lo<　(09WC )　Miki ANDO
6.30　-1.20　3Lz+3Lo<　(09WT )　Miki ANDO
6.00　-1.00　3F+3Lo<　 (08JPN)　Mao ASADA
5.80　-1.00　3F+3T<　　(09WT )　Rachael FLATT
5.60　-1.20　3F+3T<　　(09FC )　Caroline ZHANG
5.60　-1.20　3F+3T<　　(09WT )　Rachael FLATT
5.40　-1.60　3F+3Lo<　 (08USA)　Rachael FLATT
5.40　-1.60　3F+3Lo<　 (09FC )　Mao ASADA
5.40　-1.40　3F+3T<　　(09WT )　Caroline ZHANG
5.20　-1.80　3F+3Lo<　 (08GPF)　Mao ASADA
5.20　-1.60　3F+3T<　　(09FC )　Caroline ZHANG
5.00　-1.80　3F+3T<　　(08FRA)　Caroline ZHANG
5.00　-1.80　3F+3T<　　(09FC )　Rachael FLATT
4.80　-2.00　3F+3T<　　(08CAN)　Carolina KOSTNER
2.24　-0.76　3F<+3T<　 (08FRA)　Caroline ZHANG
1.60　-3.00　1Lz+3T　　(08FRA)　Elene GEDEVANISHVILI

　基礎点以上を成功とすると、成功はヨナちゃん９回(成功率90%)、Caroちゃん２回、美姫ちゃん、真央ちゃん、カロリナそれぞれ１回。
　GOEマイナスでも回転が足りていれば成功とすると、ヨナちゃん１０回(成功率100%)、Caroちゃんとカロリナが２回、美姫ちゃん、真央ちゃん、レイチェル、ゲデちゃんが１回ずつになる。
　それに対して失敗は・・・　明確に３－３の回転不足と分かるものだけでこれだけあり、他にコンビにならなかったとか、直前に回避して３－２に抑えたとか、本当は３－３の失敗というのが他にも数多くありそうだが、いずれにせよシーズンを通して成功が１回や２回というのでは、とても戦力にはならない。実際に真央ちゃんは、今季は3F+3Loは完全に放棄してしまっている。
　つまり、昨季は挑戦者はそれなりにいたが、シーズンを通してコンスタントに跳べたのはヨナちゃんひとりだけだった、ということだ。

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

3Aと3-3 その４（３回転３回転_03）（フィギュアスケートプロトコル分析）

3Aと3-3　その４（３回転３回転_03）（フィギュアスケートプロトコル分析）

　一口に３回転３回転といい、実際に３回転３回転ではあるのだが、実は、3Fもしくは3Lz からの３－３と、3T+3Tでは、大きく違うジャンプなのだ。基礎点の差は1.5もしくは2.0。小さくはないけどさほど大きくもない。今季の3T+3Tの一番良いジャンプは、きちんと成功した3F+3Tを凌いでいる。

9.80　 1.80　3T+3T　　　(10EC)　Laura LEPISTÖ
9.70　 0.20　3F+3T　　　(09USA)　Rachael FLATT

しかし、フィギュアスケートは単発のジャンプの点を競うのではない。プログラム全体の点を競うのであり、3T+3Tは、大きなロスを伴うのだ。FSでは、3F+3Tを跳ぶということは２回跳べる２種類の３回転の１つを3Tにしてしまうということであり、言い換えれば3Fもしくは3Lz の回数を１回減らすことになって、ここでも、1.5～2.0基礎点を失うことになるのだ。従って、得点を伸ばすには、FSでは3T+3Tよりも2A+3T の方がむしろ効率がよいのであり、2A+3Tを跳べる選手なら、ほとんどは3T+3Tも跳べるだろうと思われ、だとすると、3T+3Tはさらに跳べる選手が多くなるだろう。
　つまり、ヨナちゃんの３－３の価値を考えるには、3T+3Tは除外して考えなくてはならないということだ。(続く)

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

3Aと3-3 その３（３回転３回転_02フィギュアスケートプロトコル分析

3Aと3-3　その３（３回転３回転_02）フィギュアスケートプロトコル分析

ついで、今季オリンピック前までの３回転３回転コンビネーションジャンプの一覧。

数字は、得点、GOE

今季
12.20　 2.20　3Lz+3T　　 (09USA)　Yu-Na KIM
12.00　 2.00　3Lz+3T　　 (09FRA)　Yu-Na KIM
12.00　 2.00　3Lz+3T　　 (09FRA)　Yu-Na KIM
9.80　 1.80　3T+3T　　　(10EC)　Laura LEPISTÖ
9.70　 0.20　3F+3T　　　(09USA)　Rachael FLATT
9.20　 0.40　3T+3T　　　(09USA)　Elena GLEBOVA
9.00　 1.00　3T+3T　　　(09USA)　Elena GLEBOVA
9.00　 1.00　3T+3T　　　(10EC)　Sarah HECKEN
8.90　 1.60　3Lz+3T<　　(09GPF)　Yu-Na KIM
8.90　-0.60　3F+3T　　　(10EC)　Carolina KOSTNER
8.80　 0.80　3T+3T　　　(09CAN)　Sarah HECKEN
8.60　 0.60　3T+3T　　　(10EC)　Sarah HECKEN
8.60　 0.60　3T+3T　　　(09USA)　Sarah HECKEN
8.40　 0.40　3T+3T　　　(10EC)　Ksenia MAKAROVA
7.60　-0.40　3T+3T　　　(10EC)　Laura LEPISTÖ
7.00　-1.00　3T+3T　　　(09FRA)　Elene GEDEVANISHVILI
6.80　-1.20　3T+3T　　　(09CAN)　Sarah HECKEN
6.50　-3.00　3F+3T　　　(09USA)　Rachael FLATT
6.40　-1.60　3T+3T　　　(09JPN)　Alena LEONOVA
5.83　 0.00　3T+3T<　　 (10EC)　Elena GLEBOVA
5.40　-1.40　3F+3T<　　 (09CAN)　Caroline ZHANG
5.30　-2.00　3Lz+3T<　　(09USA)　Yu-Na KIM
5.30　-2.20　3Lz+3Lo<　 (09RUS)　Miki ANDO
5.00　-3.00　3T+3T　　　(10EC)　Alena LEONOVA
4.70　-0.60　3T+3T<　　 (10EC)　Elena GLEBOVA
4.50　-0.80　3T+3T<　　 (10EC)　Alena LEONOVA
4.30　-1.00　3T+3T<　　 (10EC)　Ksenia MAKAROVA
2.90　-2.40　2T+3T　　　(09CAN)　Laura LEPISTÖ

　挑戦は、ヨナちゃん、サラ・ヘッケン、レイチェル、美姫ちゃん、ラウラ、クセーニア、ゲデちゃん、エレナ、Caroちゃん、カロリナ、アリョーナの１１人で、成功があるのは、ヨナちゃん、サラ・ヘッケン、レイチェル、ラウラ、クセーニア、エレナ、カロリナの７人。

　２季合わせて成功者は１１人。男子の４回転ほどではなさそうだけれど、かなりの数の選手が跳べている。だから、ヨナちゃんの３－３は、真央ちゃんの3Aに較べるとずっと簡単だ、といえるのか？　(続く)

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

3Aと3-3 その２（３回転３回転_01）フィギュアスケートプロトコル分析

3Aと3-3　その２（３回転３回転_01）フィギュアスケートプロトコル分析

まずは、昨季の３回転３回転コンビネーションジャンプの一覧。

数字は、得点、GOE

昨季
11.80　 0.80　3Lz+3Lo　 (08CHN)　Miki ANDO
11.50　 2.00　3F+3T　　 (08GPF)　Yu-Na KIM
11.30　 1.80　3F+3T　　 (08RUS)　Carolina KOSTNER
11.30　 0.80　3F+3Lo　　(09WC )　Mao ASADA
10.90　 1.40　3F+3T　　 (08GPF)　Yu-Na KIM
10.70　 1.20　3F+3T　　 (08USA)　Yu-Na KIM
10.50　 1.00　3F+3T　　 (08USA)　Yu-Na KIM
10.10　 0.60　3F+3T　　 (09FC )　Yu-Na KIM
10.10　 0.60　3F+3T　　 (09WC )　Yu-Na KIM
9.90　 0.40　3F+3T　　 (08CHN)　Yu-Na KIM
9.90　 0.40　3F+3T　　 (09FC )　Yu-Na KIM
9.90　 0.40　3F+3T　　 (09WC )　Yu-Na KIM
9.70　 0.20　3F+3T　　 (09WT )　Caroline ZHANG
9.60　 1.60　3T+3T　　 (09EC )　Laura LEPISTO
9.50　 0.00　3F+3T　　 (08CAN)　Caroline ZHANG
9.40　 1.40　3T+3T　　 (08CHN)　Laura LEPISTO
9.10　-0.40　3F+3T　　 (08RUS)　Rachael FLATT
9.00　 1.00　3T+3T　　 (09WC )　Elena GLEBOVA
9.00　 1.00　3T+3T　　 (09WC )　Elene GEDEVANISHVILI
8.80　 0.80　3T+3T　　 (08RUS)　Elena GLEBOVA
8.70　-0.80　3F+3T　　 (08CHN)　Yu-Na KIM
8.50　-1.00　3F+3T　　 (08RUS)　Carolina KOSTNER
8.30　-1.20　3F+3T　　 (08FRA)　Elene GEDEVANISHVILI
6.50　-1.00　3Lz+3Lo<　(08USA)　Miki ANDO
6.30　-1.20　3Lz+3Lo<　(09WC )　Miki ANDO
6.30　-1.20　3Lz+3Lo<　(09WT )　Miki ANDO
6.00　-1.00　3F+3Lo<　 (08JPN)　Mao ASADA
5.80　-1.00　3F+3T<　　(09WT )　Rachael FLATT
5.60　-1.20　3F+3T<　　(09FC )　Caroline ZHANG
5.60　-1.20　3F+3T<　　(09WT )　Rachael FLATT
5.40　-1.60　3F+3Lo<　 (08USA)　Rachael FLATT
5.40　-1.60　3F+3Lo<　 (09FC )　Mao ASADA
5.40　-1.40　3F+3T<　　(09WT )　Caroline ZHANG
5.20　-1.80　3F+3Lo<　 (08GPF)　Mao ASADA
5.20　-1.60　3F+3T<　　(09FC )　Caroline ZHANG
5.00　-1.80　3F+3T<　　(08FRA)　Caroline ZHANG
5.00　-1.80　3F+3T<　　(09FC )　Rachael FLATT
4.90　-0.40　2T+3T　　 (08JPN)　Laura LEPISTO
4.80　-2.00　3F+3T<　　(08CAN)　Carolina KOSTNER
4.50　-1.00　3T+3Lo<　 (08CHN)　Miki ANDO
4.30　-1.20　3T+3Lo<　 (08USA)　Miki ANDO
3.90　-1.40　3T+3T<　　(09EC )　Elena GLEBOVA
2.30　-3.00　3T+3T<　　(08CAN)　Elena GLEBOVA
2.24　-0.76　3F<+3T<　 (08FRA)　Caroline ZHANG
1.60　-3.00　1Lz+3T　　(08FRA)　Elene GEDEVANISHVILI

　ヨナちゃん、レイチェル、美姫ちゃん、真央ちゃん、ラウラ、ゲデちゃん、エレナ、カロリナ、Caroちゃんの９人が跳んで、みな最低１回は成功している。

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

3Aと3-3 その１（トリプルアクセル）フィギュアスケートプロトコル分析

3Aと3-3　その１（トリプルアクセル）フィギュアスケートプロトコル分析

昨季＆今季のトリプルアクセルの一覧。

数字は、得点、GOE

昨季
10.30   0.80  3A+2T      (08GPF)  Mao ASADA
10.10   0.60  3A+2T      (09WC)  Mao ASADA
10.10   0.60  3A+2T      (09WT)  Mao ASADA
9.80   1.60  3A         (08JPN)  Mao ASADA
9.60   1.40  3A         (08GPF)  Mao ASADA
9.60   1.40  3A         (09WT)  Mao ASADA
8.80   0.60  3A         (09FC)  Mao ASADA
6.52  -1.68  3A         (08FRA)  Mao ASADA
4.00  -0.80  3A<+2T     (08JPN)  Mao ASADA
4.00  -0.80  3A<+2T     (09WT)  Mao ASADA
1.36  -2.14  3A<        (08GPF)  Yukari NAKANO
1.00  -2.50  3A<        (09WC)  Mao ASADA
0.80   0.00  1A         (09FC)  Mao ASADA

　基礎点以上を成功とすれば、真央ちゃんは成功７回失敗５回、成功率58.3%。ゆかりんが失敗１回。

今季
10.50   1.00  3A+2T      (09FRA)  Mao ASADA
8.80   0.60  3A         (10FC)  Mao ASADA
7.48  -1.12  3A+2T<     (10FC)  Mao ASADA
5.40   0.60  3A<+2T     (10FC)  Mao ASADA
1.54  -1.96  3A<        (09FRA)  Mao ASADA
1.10  -1.00  1A+2T      (09FRA)  Mao ASADA
1.00  -2.50  3A<        (09RUS)  Mao ASADA
0.80   0.00  1A         (09RUS)  Mao ASADA
0.30  -0.50  2A<+COMBO  (09RUS)  Mao ASADA

　挑戦は真央ちゃんだけで、２回成功７回失敗、成功率22.2%。オリンピックを入れて、５勝７敗。41.7%。２季合わせて、50%。それをバンクーバーでは、３つとも成功させたのはもの凄いことだ・・・というのは何度も書いているから置いておいて、やはり、3Aは女子では現在、「真央ちゃんだけしか跳べないジャンプ」というのは事実だろう。従って、男子の４回転より価値がある、というのもうなずけるだろう。

フィギュアスケート各種プロトコル分析目次は　→　こちら

バンクーバーオリンピック29 (フィギュアスケートプロトコル分析

バンクーバーオリンピック29　(フィギュアスケートプロトコル分析

FSジャンプ得点順位（要素種別順位　その６）

左から　ジャンプ得点　予定基礎点　基礎点　DG　+GOE　-GOE

1．56.70 ( 3．44.70　 1．44.70　 1．　0.00　 1．12.00　 1． 0.00)　Yu-Na KIM
2．48.13 ( 6．43.93　 2．43.93　 1．　0.00　 4． 4.20　 1． 0.00)　Mirai NAGASU
3．43.40 ( 8．42.00　 5．42.00　 1．　0.00　11． 2.00　 9．-0.60)　Miki ANDO
4．43.19 ( 9．41.31　10．37.79　 9．- 3.52　 2． 5.80　 6．-0.40)　Laura LEPISTO
5．43.10 ( 7．42.18　 4．42.18　 1．　0.00　 4． 4.20　17．-3.28)　Joannie ROCHETTE
6．42.38 ( 1．47.80　 7．39.66　18．- 8.14　 7． 3.20　 7．-0.48)　Mao ASADA
7．42.17 ( 2．46.61　 9．38.63　17．- 7.98　 6． 3.60　 3．-0.06)　Rachael FLATT
8．41.51 (12．39.91　 6．39.91　 1．　0.00　10． 2.40　10．-0.80)　Ksenia MAKAROVA
9．40.68 ( 5．44.38　11．36.68　16．- 7.70　 3． 4.30　 5．-0.30)　Akiko SUZUKI
10．39.80 ( 4．44.50　 3．43.40　 7．- 1.10　18． 1.20　21．-4.80)　Alena LEONOVA
11．36.47 (11．39.97　 8．39.07　 6．- 0.90　14． 1.40　19．-4.00)　Min-Jung KWAK
12．36.01 (17．38.58　12．35.61　 8．- 2.97　18． 1.20　10．-0.80)　Yan LIU
13．35.93 (10．40.48　13．35.53　11．- 4.95　21． 0.60　 4．-0.20)　Kiira KORPI
14．35.28 (15．38.94　14．33.54　12．- 5.40　 8． 2.60　12．-0.86)　Sarah HECKEN
15．30.34 (19．37.93　16．31.44　14．- 6.49　 9． 2.50　18．-3.60)　Cynthia PHANEUF
16．29.11 (21．36.19　17．29.37　15．- 6.82　14． 1.40　14．-1.66)　Anastasia GIMAZETDINOVA
17．29.09 (22．35.96　15．32.11　10．- 3.85　22． 0.20　16．-3.22)　Sonia LAFUENTE
18．27.04 (24．32.63　20．26.46　13．- 6.17　11． 2.00　13．-1.42)　Cheltzie LEE
19．25.42 (18．38.09　21．26.38　22．-11.71　13． 1.60　15．-2.56)　Julia SEBESTYEN
20．25.17 (13．39.58　24．24.25　24．-15.33　14． 1.40　 7．-0.48)　Sarah MEIER
21．24.61 (20．37.31　19．27.27　21．-10.04　14． 1.40　20．-4.06)　Elena GLEBOVA
22．24.24 (16．38.68　18．28.68　20．-10.00　20． 1.00　23．-5.44)　Elene GEDEVANISHVILI
23．19.94 (23．33.60　23．25.00　19．- 8.60　22． 0.20　22．-5.26)　Tugba KARADEMIR
24．19.06 (14．39.51　22．26.22　23．-13.29　24． 0.00　24．-7.16)　Carolina KOSTNER

　ヨナちゃんと未来ちゃんが、DGもマイナスGOEもないノーミス。特にヨナちゃんは、７つのジャンプで、+12.0のGOEを稼ぎ、正にパーフェクト。良くアナウンサーがノーミスの安売りをするが、フィギュアでノーミスは本当に難しい。ヨナちゃんも今までSPのノーミスはあるが、FSでのノーミスは初めてのはずだ。素晴らしいのひと言。
　未来ちゃんもノーミスで、GOE+4.2。１つ平均0.6だから、これも準パーフェクト。素晴らしい。
　美姫ちゃんは、マイナスGOEが-0.60とちょっとだけミス。プラスGOEも+2.00とちょっと伸びなかった。
　ラウラは大きなミスが１つあったが、プラスGOEは６つで5.80と平均で+1.00に迫る。基礎点から考えると素晴らしい成績だ。
　ジョアニーは小さなミスがいくつかあって、GOEプラス分をほとんど帳消しにしてしまった。
　真央ちゃんは、大きなミス２つ。５つで3.20のGOEプラスも、真央ちゃんとしては物足りない。やはり、ジャンプの不調を完全には解消できなかった。

バンクーバーオリンピック目次は　こちら

ジャンプの平均得点03（フィギュアスケートプロトコル分析)

ジャンプの平均得点03（フィギュアスケートプロトコル分析)

SP、FS前半、FS後半に分けて、対基礎点率を算出してみた。

　　　　　 SP　　　 FS前　　 FS後
A　　　　　93.4　　 106.9　　　83.6　
T　　　　　90.2　　　77.8　　　66.9　
S　　　　　59.0　　　64.0　　　64.8　
Lo　　　　 72.1　　　73.6　　　65.5　
F　　　　　60.0　　　57.3　　　60.8　
Lz　　　　 49.8　　　53.6　　　62.0　

Aは後半が低くFS前半が高い。
TはSP非常にが高く、FS後半が低い。
SはSPが低く、前半後半の差はない。
LoはFS後半が低い。
Fはほとんど差がない(ちょっとだけFS前半の方が低い)。
Lzは、SPが低く、FS後半が高い。

はっきりした傾向はないようだ。
SのSPが低いのは、やはり、下位の選手が多く跳ぶからのように思われる。
Lz の後半が高いのは、Lzを後半に跳ぶのは上位選手がほとんどなのでかな？　よくみると、ヨナちゃんと美姫ちゃんが荒稼ぎしているなぁ。(^^)(^^)

各種プロトコル分析目次は　→　こちら

09-10各種ランキング06（フィギュアスケート・プロトコル分析）

09-10各種ランキング06（フィギュアスケート・プロトコル分析）

FSアプライトスピン(対象数11)

数字は　得点（予定基礎点　DG　GOE）

1． 3.00　( 2.90　 0.00　 0.10)　[10FC ]　Myriane SAMSON　(CAN)
2． 2.90　( 2.90　 0.00　 0.00)　[09FRA]　Gwendoline DIDIER　(FRA)
2． 2.90　( 2.90　 0.00　 0.00)　[10OG ]　Sonia LAFUENTE　(Spain)
2． 2.90　( 2.90　 0.00　 0.00)　[09USA]　Elena GLEBOVA　(EST)
5． 2.40　( 2.90　-0.50　 0.00)　[10EC ]　Sonia LAFUENTE　(ESP)
5． 2.40　( 2.90　-0.50　 0.00)　[10OG ]　Elena GLEBOVA　(Estonia)
5． 2.40　( 2.90　-0.50　 0.00)　[10OG ]　Rachael FLATT　(USA)

女子では、非常に少ない。
SPではゼロなので、これが全アプライトスピンを兼ねる。

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