ラウラ・レピストFS:バンクーバーオリンピック成績分析(フィギュアスケートプロトコル分析)
過去2季の要素毎の自己最高点を集めたラウラの08VB(08バーチャルベスト)は次のものだった。
数字は、予定基礎点 獲得基礎点 DG GOE 得点
FS
1. 8.00 8.00 0.00 1.60 9.60 (09EC SP) 3T+3T
2. 6.00 6.00 0.00 -0.20 5.80 (08JPN FS) 3Lz
3. 6.30 6.30 0.00 0.60 6.90 (09JPN FS) 3Lo+2T
4. 3.00 3.00 0.00 0.60 3.60 (09JPN SP) FSSp4
5. 2.70 2.70 0.00 0.70 3.40 (09CAN FS) LSp4
6. 3.85x 3.85 0.00 0.60 4.45 (09CAN FS) 2A
7. 5.50x 5.50 0.00 -3.00 2.50 (08JPN FS) 3Lo
8. 3.40 3.40 0.00 1.00 4.40 (09CAN SP) SpSq4
9. 3.85x 3.85 0.00 0.60 4.45 (09CAN FS) 2A
10. 7.81x 7.81 0.00 0.20 8.01 (08CHN FS) 3S+2T+2T
11. 3.30 3.30 0.00 0.50 3.80 (09CAN FS) CiSt3
12. 3.50 3.50 0.00 0.80 4.30 (09EC SP) CCoSp4
TSS 119.77 TES 61.21 PCS 58.56 (09EC) 総得点 187.69
それと、バンクーバーの結果を照らし合わせてみると
数字は、得点(予定基礎点 DG GOE)[08VB(過去自己最高点)との増減]
FS
1. 9.80 ( 8.00 0.00 1.80 ) [ 0.20 ] 3T+3T
2. 5.60 ( 6.00 0.00 -0.40 ) [-0.20 ] 3Lz
3. 7.10 ( 6.30 0.00 0.80 ) [ 0.20 ] 3Lo+2T
4. 3.50 ( 3.00 0.00 0.50 ) [-0.10 ] FSSp4
5. 3.50 ( 2.70 0.00 0.80 ) [ 0.10 ] LSp4
6. 5.05 ( 3.85 0.00 1.20 ) [ 0.60 ] 2A
7. 6.50 ( 5.50 0.00 1.00 ) [ 4.00 ] 3Lo
8. 5.20 ( 3.40 0.00 1.80 ) [ 0.80 ] SpSq4
9. 4.85 ( 3.85 0.00 1.00 ) [ 0.40 ] 2A
10. 4.29 ( 7.81 -3.52 0.00 ) [-3.72 ] 2S+2T+2T
11. 4.20 ( 3.30 0.00 0.90 ) [ 0.40 ] CiST3
12. 4.30 ( 3.50 0.00 0.80 ) [ 0.00 ] CCoSp4
TES 63.89 ( 57.21 -3.52 7.40 ) [ 2.68 ]
PCS 62.72 [ 4.16 ]
TSS 126.61 [ 6.84 ]
総得点 187.97 [ 0.28 ]
冒頭の3T+3T はGOE+1.80のスーパージャンプ。レイチェルのSPでの3F+3T以上の高得点。苦手ルッツでGOEが少しマイナスも自己最高またはそれに近い演技を続け、6.の2Aでは、GOE+1.20、対自己最高+0.60をマークし、なぜか2季ずっと失敗していた3LoもGOE+1.00で成功すると、さらにスパイラル、後半の2Aも自己最高を大きく上回る演技を続ける。10.のサルコウが2S になってしまったが、ステップは対自己最高+0.40、最後のスピンも自己最高タイでまとめフィニッシュ。TESでVBを2.68も上回る会心の演技。キスクラで自分でもびっくりの高得点でSPの出遅れを補って総得点でもVBを上回った。もちろんパーソナルベストは大幅更新。
生中継で見ていたときは、なんで明子ちゃんより上? と思ったけれど、後になって演技を見直すと納得。サルコウだけちょっとはっとしたけれど、後はすべて流れの中で途切れることも淀むこともなく演技している。本当に出来の良いジャンプは難しいことをいとも簡単にやっているように見せるのだ。大きなミス1つと、小さな減点1つだけの準パーフェクト。素晴らしい演技だった。
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