09世界選手権のジャッジについて その2
問題点その2
「特定の選手・国に偏って加点されている」という意見もよく見ます。
しかし、これは、どうでしょう?
PCS変動順位(GPS→世界選手権)一覧(個人SP_PCS 個人FS_PCS 個人SP&FS_PCS)から、「韓国やカナダ(がよく言われているようですが))への露骨な加点」が見えるでしょうか? (^^;)(^^;)
浅田真央のショートの点の伸びがちょっと低い(マイナスもある)のですが、これも、真央の出場したFRA・JPNの特にショートのPCSが元々高く出ている、というのも一因(大会SP_PCS参照)でしょう。逆に安藤美姫・キムヨナのフリーの点の伸びが高いのは、もちろん二人の演技が素晴らしかったからですが、二人が揃って出場したUSAとCHNのフリーの点がどちらもとても低く出ていた(大会FS_PCS参照)」というのも大きな要因でしょう。
以上、データの語ることだけで、十分、「特定の選手・国に偏って加点されている」という意見は否定されますね。(^^)(^^)
問題点その3
「キムヨナのPCSが何で男子より高い?」
これは、PCSが「絶対評価」なのか否か、に尽きますね。
建前としてPCSが絶対評価とされているとしても(この点は確認していません)、実態が「相対評価」でしかないのは、「その1」で指摘しました。となると、この批判は、PCS絶対評価神話に対する批判にこそなれ、PCSの高得点に対する批判にはなりません。繰り返しになりますが、フィギュアの「得点」は、何よりも「大会毎の順位」を付けるためのもので、それを留意せずに他大会の成績と、ましてや男子の成績と比較しても、何の意味もないでしょう。
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