09世界選手権のジャッジについて その4
問題点5
「3S失敗してスピンもキックアウトされたのになぜPCSが減点されない」
この辺りは、悪児も誤解している部分があるかも知れないのですが、一応、書いておきます(誤りがあったら教えて下さい)。PCSはTES(要素点)とは別なところを採点しているのであって、ジャンプの失敗は、TESの方で十分減点されますから、それに加えてさらにPCSからも減点されるということはないはずです。もちろん、不調の時などジャンプも失敗し滑りも悪くなるでしょうから、TESもPCSと連動して下がるように見えることもあるでしょうが、逆にスケートの滑りは非常によいのに、それでもジャンプを失敗することも当然あり、その場合はPCSは下がらないのではないでしょうか。ましてやスピンのキックアウト。TESでは基礎点もGOEもすべてゼロになるという大きな減点をされますが、スケートの滑り自体とは(多分)何の関係もない。そう悪児は理解していますが、いかがでしょうか。
例えば、08WCの浅田真央。
3Aが、跳ぶことすらできずに転倒して、基礎点・GOE併せて0点に転倒による減点1という大きな減点になりましたが、それ以外にも、3F+3Loは3LoがDG、3Lzはeと大きく減点されていたのに、PCSはトップの60.57(カロリーナ58.56、ヨナ58.52)。このリードがなければ、ヨナは辛うじてかわしたもののカロリーナには届かなかったところでした。
そして、09WCのカロリーナ。
ジャンプの出来はさんざんで、シングル続出の上GOE+が一つもない。結果TESは32.90と最下位並(24位Ana Cecilia CANTU MEX 31.96)なのにPCSは、58.48と、ラウラ(58.32)を上回って5位キープ。もちろん、調子が悪かったのでしょう、普段の成績(53.12(CAN)58.48(RUS)57.68(GPF)60.56(EC))に比べれば、+傾向の中ではちょっと低めですが、あくまでちょっとですね。
いずれにせよ、ジャンプの失敗等はPCSに影響していないとおもいますが。
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