09世界選手権のジャッジについて その3
問題点4
「こんな短期間にこんなにPCS、特にSSが上がるなんて」
キムヨナのSS(スケート技術):FCフリー 7.65 → WCフリー 8.50
なんで、2ヶ月も経たない間にスケート技術がこんなにアップするのか?
全体的にPCSが上がったから? では、
浅田真央は、SS(スケート技術):FCフリー 7.60 → WCフリー 8.10
たった、0.05しかなかった差が、0.4に、8倍にも開いている。こんな短期間にスケート技術の差がこれほど広がるのか。
こういった疑問点も聞こえてきましたね。
確かに、各選手の持つ「スケート技術」そのものであれば、そんなに上下するのはおかしいと思います。しかしSSで評価されるのは、各選手の持つ「潜在的な」能力としてのスケート技術なのでしょうか? 違いますよね。その能力を元に、それぞれの1回の演技で発揮(表現)される「スケート技術」が評価されるのです。スポーツをやっている方なら、もう分かりますよね。いくら潜在的な能力があっても、いつもそれが100%発揮できるなんてことはあり得ない。まぁ、SSの場合、ジャンプのような「賭け」と言っても良いような部分はなさそうですから50%しか出せない、ということはなさそうですが、それでも失敗することもあるでしょうし、また逆にそれまでの自分の能力を越えた演技ができることもあるでしょう。FCに較べて、ヨナはより能力を発揮でき、真央はちょっとできが悪かった(それでもアップしているのは先に書いたとおりPCSが全体として上がったから)。そう考える方が、はるかに自然なのではないでしょうか?
そしてもうひとつ。もっときれいで情報量も多いデータを作りたいのですが時間がないので((^^)ゞ)とりあえず簡単に。次の数字をご覧下さい。
すべて、フリーのSSで、
キムヨナ:7.60(USA)→7.75(CHN)→7.85(GPF)→7.65(FC)→8.50(WC)
安藤美姫:6.95(USA)→7.15(CHN)→7.30(GPF)→****(FC)→7.95(WC)
ヨナがおかしいなら、美姫はもっとおかしいですね。さらに、
レオノワ:5.45(CHN)→5.85(RUS)→5.90(EC)→6.75(WC)
ファヌフ:6.00(CAN)→6.05(JPN)→6.80(FC)→6.05(WC)
あたりはどうでしょう?レオノワCHN→WCだと、ヨナ+0.75美姫+0.80に対して、なんと+1.30。ファヌフは逆にFC→WCで(一般的な+傾向に大きく反して)逆に-0.75。これでも、ヨナのSSがおかしいのでしょうか?
なお、もうひとつ滑走順の問題がありますが、それは今回はパスします。(^^)ゞ
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