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2012四大陸選手権女子個人成績:浅田真央FSプロトコル分析
今季の真央ちゃんの得点を要素別に良いとこ取りをしたバーチャルベスト(VB)は次の通り。
基礎点、GOE、得点
1 4.30 3.30 1.00 (RUS) 2A
2 8.30 7.10 1.20 (RUS) 3F+2Lo
3 5.20 6.00 -0.80 (JPN) 3Lz
4 4.57 3.50 1.07 (RUS) CCoSp4
5 8.84 8.14 0.70 (JPN) 2A+3T
6 10.19 9.79 0.40 (RUS) 3F+2Lo+2Lo
7 5.02 4.62 0.40 (JPN) 3S
8 3.29 2.50 0.79 (RUS) SSp4
9 5.00 3.90 1.10 (RUS) SlSt4
10 6.81 5.61 1.20 (RUS) 3Lo
11 3.64 3.00 0.64 (RUS) FCoSp4
12 3.40 2.00 1.40 (RUS) ChSp1
計 68.56 [ 59.46 9.10] 64.57 (JPN) 0 133.13 198.44
計 の行の数字は、TES[基礎点、GOE] PCS、減点、TSS 総得点
これを今回の成績と較べると、
基礎点、GOE、得点(基礎点の増減、GOEの増減)
1 6.00 -1.29 4.71 ( 2.70 -2.29) 3A<
2 7.10 0.50 7.60 ( 0.00 -0.70) 3F+2Lo
3 6.00 -0.70 5.30 ( 0.00 0.10) 3Lz
4 3.50 1.00 4.50 ( 0.00 -0.07) CCoSp4
5 8.14 0.70 8.84 ( 0.00 0.00) 2A+3T
6 9.79 0.50 10.29 ( 0.00 0.10) 3F+2Lo+2Lo
7 1.43 0.03 1.46 (-3.19 -0.37) 2S
8 2.50 0.43 2.93 ( 0.00 -0.36) SSp4
9 3.30 1.00 4.30 (-0.60 -0.10) SlSt3
10 5.61 0.40 6.01 ( 0.00 -0.80) 3Lo
11 3.00 0.71 3.71 ( 0.00 0.07) FCoSp4
12 2.00 1.30 3.30 ( 0.00 -0.10) ChSp1
計 58.37 4.58 62.95 (-1.09 -4.52)
61.42 0 124.37 188.62 (-3.15 -8.76) -9.82
一番下の行はPCS 減点 TSS 総得点 (PCS増減 TSS増減) 総得点増減
3Aに挑戦し、回転不足でGOEも-2.29になったが、それでもVBの2Aよりも高得点になった。SPとの合計では、VBの2Aは8.6、今回の3A<は、8.42とちょっと下回ったが、いつもVBのジャンプが跳べるとは限らない。全日本ではどちらも4.1で、その合計8.2は上回っている。2Aでは満点でも4.8止まり。やはりここまで跳べれば3Aに挑戦するべきだろう。従って、FSの3A<は、「失敗」ではあるがVBを上回る得点となった。
TES全体では対VB-5.61。大きいのは2Sで後半ということもあり、基礎点で-3.19、GOE-0.37となった。2番目のコンビネーションがGOE-0.70、そして最後のジャンプ、3LoもGOE-0.80となり、ステップもレベル4が取れず、基礎点、GOE合わせて-0.70となった。逆に対VBプラスは、ルッツや3連続などの+0.10にとどまり、結局基礎点は対VB-1.09となり、GOEも対VB-4.52の+4.58とアシュリーの+10.51を大きく下回ることになった。
2S以降の後半に細かいミス(とすら言えないくらいのミス)が並んでいるが、やはり、高地ということで動きに余裕がなくなったようだ。PCSも対VB-3.15とかなり下がっているが、これも高地の影響が大きいのだろう。
世界選手権に向けては、やはり3A。クリーンに跳べれば単独のジャンプで10点を越えるし、PCS、特にPEは大きく伸びて、195は越えるだろう。そして今回のミスを抑えれば、他の選手の追随を許さない200点越えだ。
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