ジャンプの平均得点02(フィギュアスケート・プロトコル分析)
対象は、今季これまでの女子主要大会(GPS(グランプリシリーズ)7戦+EC(欧州選手権)、FC(四大陸選手権)+OG(バンクーバーオリンピック))
☆ 単発ループ
回数 111
合計点 404.54
平均点 3.64
対基礎点率 72.9%
☆ 単発フリップ
回数 155
合計点 511.33
平均点 3.30
対基礎点率 60.0%
☆ 単発ルッツ
回数 142
合計点 482.39
平均点 3.40
対基礎点率 56.6%
悪児の感想。
こちらも、やはり平均得点がとても低くてびっくりした。それとこの3つを見る限り、やはり、ルッツが難しく、ループが易しいように見える。しかし、前回のデータとならべると、
回数 平均点 対基礎点率
A 335 3.34 95.5%
T 73 3.14 78.4%
S 146 2.95 65.6%
Lo 111 3.64 72.9%
F 155 3.30 60.0%
Lz 142 3.40 56.6%
サルコウがループより難しいように見える。しかし、この数字だけで、サルコウがループより難しい、というのは無理がある。 全員が同じ回数ずつ各種のジャンプを跳ぶわけではないからだ。はっきり調べてはいないが、一流選手ほど難しいジャンプを多く跳び、順位の低い選手ほど易しいジャンプを多く跳ぶという傾向があり、特にSPでは、3回転は2種類必要なので、サルコウはどうしても跳ばなくてはならないので得意ではなくても跳ぶ選手が多くなるのに対し、ループは得意な選手が多く跳ぶ傾向があるのではないか。
というわけで、サルコウとループはちょっと問題が残るが、他のジャンプは基礎点と難易度が相関していると言えるだろう。あとは、2Aの高得点。2Aは簡単な割に基礎点が高いのか? 2Aは女子の場合SPでは必須だし、FSでもザヤックルールの関係から多くの選手が2回以上跳んでくるので、皆必死に練習しているだろうことは明らかだ。必要だから上手くなっている。そう悪児は理解しているのだが・・・。
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