浅田真央 その2(今季成績)
浅田真央の今季2戦の成績。
数字は、左から、予定基礎点 基礎点 DG GOE TES PCS TSS
(DG:ダウングレード(基礎点-予定基礎点))
FRA 98.40 78.85 -19.55 6.02 84.87 90.12 173.99
RUS 98.40 60.42 -37.98 3.74 64.16 88.12 150.28
この数字を見る度に改めて心配になってしまう。ロシア大会は予定基礎点の1/3以上のDG。GOE、PCSも伸びていない。
ショートプログラムの成績。
FRA 34.40 26.40 -8.00 3.40 29.80 29.16 58.96
RUS 34.40 21.90 -12.50 2.20 24.10 28.84 51.94
ロシア大会のDGのうち、-3.5は2A のキックアウトによるもの。しかしそれを除いても、-9.00。
フリースケーティングの成績。
FRA 64.00 52.45 -11.55 2.62 55.07 60.96 115.03
RUS 64.00 38.52 -25.48 1.54 40.06 59.28 98.34
ロシア大会、予定基礎点の40%ものDG。
ショートプログラムのジャンプの合計
FRA 18.50 11.10 -7.40 0.40 11.50
RUS 18.50 6.30 -12.20 -0.30 6.00
フランス大会、3Aが1Aになっただけで、-7.40。正にハイリスクハイリターン。
ロシア大会は、3Aが、2Aの回転不足の単発になって、-8.70。さらにそのために2Aがキックオフされて、-3.50 計、-12.20・・・大き過ぎる・・・
ショートプログラムジャンプ以外の合計
FRA 15.90 15.30 -0.60 3.00 18.30
RUS 15.90 15.60 -0.30 2.50 18.10
ジャンプ以外も取りこぼしている。FRAは、スピン1つとスパイラル。RUSはスパイラル。
フリースケーティングのジャンプの合計
FRA 47.80 37.05 -10.75 -0.88 36.17
RUS 47.80 23.12 -24.68 -1.86 21.26
3Aの失敗は当然大きいが、今季はそれ以外のジャンプも全然安定していなかった。FRAでは、3A+2Tは見事に跳んだが単-発の3Aを失敗(3A<)、他に、3Loと3連続の最後の2Lo を回転数不足と判定され、さらに2Aまでも失敗。RUSでは、3A2本の他に、3F-2Loがどちらも回転数不足、3連続が単発の2Fと、得点源となるジャンプをことごとく失敗。予定基礎点の半分以上のDGを喫してしまった。昨季は軽々と決めてとても安定していた3連続が今季は全然決まっていない。前半から後半に移した影響もあろうが、やはり、この時点では、体ができていなかったのではないか、そんな気がする。
フリースケーティングのジャンプ以外の合計
FRA 16.20 15.40 -0.80 3.50 18.90
RUS 16.20 15.40 -0.80 3.40 18.80
取りこぼしはどちらもスピン1つとスパイラル。しかしスパイラルはショートも含めてすべてレベル3にとどまっており、取りこぼしと言うより、何か原因があったのかも知れない。
トリプルアクセルだけが強調されて取り上げられることが多いが、この2戦では、他の要素も非常に不安定だった。しかし、この2大会は2週連続で修正する暇もないままだったこと、RUSから日本選手権までは2ヶ月という長い期間があったことを考えると、そんなに心配する必要はないのではないか。本人は、当然日本選手権4連覇を狙ってくると思うが、ファンとしてはとりあえず表彰台に乗ってくれればそれでOK 。そのためには3Aは失敗しても、他をしっかり演じ切れれば十分だろう。
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