11月29日のNHK杯フィギュアスケート女子シングル。
1.浅田真央 191.13
2.鈴木明子 167.64
3.中野友加里 166.87
テレビで見た限り、スケート素人の悪児の目には、中野選手の演技の方が良いように見え、中野選手の点が出た時、低くてびっくりし、鈴木選手に逆転されてもう一度びっくりしました。
でも、あとで、採点表を見て、納得しました。
悪児もスケート自体は全くの素人ですが、
採点表は読めるようになったので、
フィギュアスケートが一段と面白くなりました。(^^)(^^)
さて、よく見えた中野選手の演技が鈴木選手の演技とほとんど同じ点になった理由は次の3つです。
1.構成点がどちらも55.12で、全く同点だった。
(「構成点」についてはまだ良く分かりません。(^^)ゝ)
2.12の要素の合計基礎点が、中野選手51.35/鈴木選手57.88、と、鈴木選手の方がずっと高かった。
3.12の要素の合計の加減点が、中野選手+5.58/鈴木選手-0.92と、中野選手は大きくプラス、鈴木選手は僅かにマイナスとなった。
2.3.の結果、その和が、中野選手56.93/鈴木選手56.96となって、ほぼ同じ得点になった。
テレビでは、中野選手はノーミスのように見え、アナウンサーもそういっていましたが、採点表を見ると、トリプルフリップが1つ回転数不足になっています。鈴木選手もトリプルトウループが回転数不足になっていますが、画面では大きく乱れたように見えた冒頭のジャンプは回転数は足りていたようで、基礎点からの減点はなく、結果、回転数不足ジャンプほどには大きな減点になっていません。それらの回転数不足を元の基礎点に直してみると、中野選手55.15/鈴木選手60.58となります。
つまり、簡単に言うと、
中野選手は、トリプルアクセルをダブルアクセルにし、3回転3回転のコンビネーションも跳ばなかったなど、多分怪我の影響だと思いますが、演技の難度をかなり落としていたんですね。でも、それを余裕を持ってミスもほとんどなくこなしたので、素人目にはとても素晴らしい演技に映った/一方、鈴木選手は、かなり難しい演技に挑戦し、いくつかミスはしたものの致命的なミスはほとんどなく無難にこなしたので、素人目には中野選手ほどアピールしなかった、というところでしょうか。(^^)ゞ
鈴木明子選手、日本選手権でも、ダークホースですね。(^_^)(^_^)/~
さて、ついでに浅田選手について。
構成点 62.24 (これは、浅田選手とキムヨナ選手がいつも他を圧倒しています)
基礎点 56.65 (鈴木選手より低い!! ただし、回転数不足とされたトリプルアクセルを元の点数で計算すると、61.35になり、さらにコンビネーションの予定が単発になったジャンプをコンビネーションで計算すると、2つ目のジャンプがトリプルトウループだったとしても、65.75という凄い点になります)
加減点 +7.60(最初のトリプルアクセルだけで、+1.6!!)
つまり、基礎点では鈴木選手とほぼ同じで、加減点では中野選手を上回り、構成点では両者を圧倒している、というわけです。
ちなみに、浅田選手の基礎点を67.75、他は今回の得点とすると、フリーの得点は、135.59という、とんでもない点になります。
なお、女子の過去歴代最高は、キムヨナ選手の133.70 です。(^^)(^^)
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