仮想総合予定基礎点(2010バンクーバー・オリンピック)
フィギュアスケートの来季のジャンプ等の基礎点や回転不足の評価、GOEの評価などに対する改正点が発表されました。
とりあえず、ジャンプだけを対象に、今回の改正がどのような影響を及ぼすのかを見るために、エレメンツシートが公開された2010バンクーバー・オリンピックの女子選手を対象に、新ルールでの予定基礎点を算出しました。
数字は、仮想順位 仮想基礎点 (現実順位 現実基礎点 増減順位 増減)
1.99.64 (1.98.40 1.+ 1.24) (JPN) Mao ASADA
2.97.52 (2.98.01 8.- 0.49) (USA) Rachael FLATT
3.95.69 (3.96.55 19.- 0.86) (KOR) Yu-Na KIM
4.94.22 (4.94.60 6.- 0.38) (JPN) Miki ANDO
5.92.75 (5.93.40 11.- 0.65) (RUS) Alena LEONOVA
6.92.06 (7.92.68 10.- 0.62) (JPN) Akiko SUZUKI
7.92.03 (6.92.89 19.- 0.86) (CAN) Joannie ROCHETTE
8.91.83 (8.92.23 7.- 0.40) (USA) Mirai NAGASU
9.91.43 (9.92.18 15.- 0.75) (ITA) Carolina KOSTNER
10.89.67 (10.89.61 4.+ 0.06) (FIN) Laura LEPISTO
11.88.36 (11.89.09 13.- 0.73) (HUN) Julia SEBESTYEN
12.88.23 (12.88.96 13.- 0.73) (SUI) Sarah MEIER
13.88.10 (14.88.71 9.- 0.61) (RUS) Ksenia MAKAROVA
14.88.09 (16.88.38 5.- 0.29) (FIN) Kiira KORPI
15.88.02 (13.88.78 16.- 0.76) (GEO) Elene GEDEVANISHVILI
16.87.70 (15.88.57 21.- 0.87) (KOR) Min-Jung KWAK
17.86.94 (17.87.76 18.- 0.82) (GER) Sarah HECKEN
18.86.28 (19.86.03 3.+ 0.25) (CAN) Cynthia PHANEUF
19.85.92 (18.86.73 17.- 0.81) (CHN) Yan LIU
20.84.72 (20.85.68 23.- 0.96) (EST) Elena GLEBOVA
21.83.87 (21.85.00 24.- 1.13) (TUR) Tugba KARADEMIR
22.83.85 (22.83.28 2.+ 0.57) (ESP) Sonia LAFUENTE
23.82.22 (23.83.17 22.- 0.95) (UZB) Anastasia GIMAZETDINOVA
24.78.81 (24.79.53 12.- 0.72) (AUS) Cheltzie LEE
90以上の上位では、真央ちゃんだけがプラスで、あとはみなマイナス。最小差が対美姫ちゃんで、1.62、最大差は対ヨナちゃん&ジョアニーで、2.10。労せずして3Tを3Lzに替える以上の基礎点を稼げるのだから、非常に大きいと思う。ヨナちゃんやジョアニーのファンが真央びいきのルール改正といいたくなるのもよく分かる。もちろん、来季は各選手新ルールをにらんでプログラムを変えてくるから、差が縮まる可能性も十分ある。ただ、2Loが1.5→1.8と、3Aと同じく0.3も上がったのはとても大きい。数字は同じ0.3でも、率にすると、3Aが4%弱なのに対し、2Loは20%も上がっているのだから、非常に美味しい。来季は、真央ちゃん美姫ちゃん以外の選手も、2Loをたくさん入れてくるのだろうか。
10位のラウラが、プラスになるのだが、これは、3T・3Loを2回ずつ跳んでいるからで、これはむしろ減らして今季1回しか跳んでない3Lzを増やす方が大切。3T+3TもFSではあまり基礎点増にはつながらないのだ。
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