全日本選手権 その14 (フィギュアスケートプロトコル分析

全日本選手権　その14　(フィギュアスケートプロトコル分析

エレメンツスコアの詳細　その４

ステップの要素の得点合計順位

左から　ステップ総得点　SPステップ得点　FSステップ得点

１．  9.20　( １   4.40  １．   4.80)  浅田 真央
２．  8.50　( ２   4.20  ２．   4.30)  村上 佳菜子
３．  8.30　( ２   4.20  ４．   4.10)  村主 章枝
４．  7.80　( ５   3.90  ６．   3.90)  武田 奈也
５．  7.70　( ７   3.80  ６．   3.90)  村元 小月
６．  7.60　( ７   3.80  ８．   3.80)  中村 愛音
６．  7.60　( ７   3.80  ８．   3.80)  今井 遥
８．  7.50　( ５   3.90  11．   3.60)  村元 哉中
９．  7.40　( 16   3.20  ３．   4.20)  中野 友加里
10．  6.90　( 17   2.90  ５．   4.00)  國分 紫苑
10．  6.90　( 15   3.30  11．   3.60)  鈴木 明子
12．  6.50　( ７   3.80  15．   2.70)  藤沢 亮子
13．  6.30　( 20   2.50  ８．   3.80)  萩原 綾子
14．  6.20　( 12   3.70  17．   2.50)  澤田 亜紀
15．  6.20　( ７   3.80  20．   2.40)  後藤 亜由美
16．  6.00　( 19   2.80  13．   3.20)  安藤 美姫
16．  6.00　( 13   3.50  17．   2.50)  毛間内 かれん
16．  6.00　( 17   2.90  14．   3.10)  西野 友毬
16．  6.00　( 14   3.40  16．   2.60)  淀 粧也香
20．  5.90　( ４   4.00  24．   1.90)  水津 瑠美
21．  5.00　( 20   2.50  17．   2.50)  日置 檀
22．  4.60　( 22   2.30  22．   2.30)  友滝 佳子
22．  4.60　( 22   2.30  22．   2.30)  瀬藤 愛里
24．  4.56　( 24   2.18  21．   2.38)  高山 睦美

　１位はダントツで真央ちゃん。これは納得ですが、２位はなんと、スグリンを抑えて佳菜子ちゃん。とても元気で軽やかなステップに見えたけれど、まさか、明子ちゃんや美姫ちゃんを上回るとは・・・。逆に言えば、素人目にはとても素晴らしく見えた明子ちゃんや美姫ちゃんが、何でこんなに低いの～～
　プロトコルを見ると、明子ちゃんも美姫ちゃんもレベルが取れていない。明子ちゃんはSP・FSともにレベル２、美姫ちゃんは、SPはレベル1でFSはレベル２。さすがにGOEは、FSでは、明子ちゃんは1.3で1.5の真央ちゃんに続いて２位。美姫ちゃんは、0.9で1.0の佳菜子ちゃんに続いて、ユカリンと同点の４位。でも何でDG？？？
　と思っていたら、元スケーターの方のブログにその説明があった。要約すると、「滑ることよりも踊ることを優先した結果、根本的な滑るという部分が足りなくなってしまった」のだそうだ。(詳しくは、こちら　★Figure Skating Guideline★　をご覧下さい)。
　これは、直接的には美姫ちゃんについての説明だが、明子ちゃんの演技についても当てはまりそうだ。
  実際、鈴木陣営もそのことには気づいていたようで、四大陸選手権では、ステップをレベルを取れるものに作り替えてレベル４を狙い、見事にSPでレベル４を勝ち取った。狙って取ったというのは見事というほかない。FSの方は、全日本よりノリが薄いように見えたが、カメラアングル、というより、やはり｢滑る｣方に集中していたからなのかも知れない。
　悪児のような素人はどうしても顔の表情や上半身の動きに目が行ってしまい肝心の足を見ない(見ても分からない)のだが、ステップだけではなく、表現力や芸術性というものもあくまでスケートの滑りで表現するものだ、ということを忘れないようにしたい。

　次は、スパイラルの得点の順位。09JCでステップで得点を稼いだ選手は誰でしょう？