第3回 Alissa CZISNY
次は、アリッサ・シズニー(パーソナルベスト168.32)。
バーチャルパーフェクトは173.78。
シーズンベスト&パーソナルベストよりよい数字になるが、今年の全米選手権では、178.06を出している。ナショナルチャンピオンシップは、得点が甘めなようなのでちょっと割り引く必要がありそうだが、パーフェクトに近い演技ができたのだろう。173.78は、コメント1の表1に当てはめると、4位になる。つまり、ポイキオ同様、入賞は可能だが、メダル争いには届きそうもない、ということだ。以下、詳細。
TSS= 173.78
ショート
59.12 32.60 26.52
1. 1.90 -1.00 0.90 3Lz<
2. 6.80 -0.20 6.60 3F+2T
3. 3.30 +0.60 3.90 SlSt3
4. 3.20 +0.90 4.10 FCSp4
5. 3.50 +0.20 3.70 2A
6. 3.40 +1.80 5.20 SpSq4
7. 3.50 +1.00 4.50 CCoSp
8. 2.70 +1.00 3.70 LSp4
PCS : 6.75 6.30 6.55 6.75 6.80
フリー
114.66 60.58 54.08
1. 7.30 +0.00 7.30 3Lz+2T
2. 5.50 +0.00 5.50 3F
3. 5.00 +0.60 5.60 3Lo
4. 2.60 +0.80 3.40 FSSp3
5. 6.10 +0.60 6.70 2A+2T+2T
6. 6.60x -2.00 4.60 3Lz
7. 5.83x -0.20 5.63 3T+2T
8. 3.40 +2.00 5.40 SpSq4
9. 3.85x +0.20 4.05 2A
10. 3.30 +0.60 3.90 CiSt3
11. 3.50 +1.10 4.60 CCoSp
12. 2.70 +1.20 3.90 LSp4
PCS : 6.90 6.35 6.90 6.80 6.85
アリッサ・シズニーの課題はかなりはっきりしている。ショートの最初の要素の3LzがDGされているが、バーチャル・パーフェクトでDGされているというのは要するに今期対象大会では一度も成功していない、ということであり、単発3Lzは、フリーでも認定はされても大幅に減点されている。コンビネーションでは成功したこともあるので、まずはショートの最初の3Lzを成功させることが入賞の条件となりそうだ。
また、そういう「苦手」な要素のある選手の場合、バーチャル・パーフェクトはあまり伸びないのが普通なのだが、彼女の場合、シーズンベストに対するバーチャル・パーフェクトの伸び率(8.7%)は、「苦手」が2つあるにもかかわらず結構高い(対象11人中6位)。
ということは、「苦手」以外も、各回、「代わり番こ」ににミスをしている、ということで、言い換えれば、まったく安定していない、ということだ。もちろん、アリッサの場合、安定していないのはジャンプ。スパイラルとスピンは間違いなく今シーズンのトップで、「種目別」があれば、その2つでは金が取れるのだけれど・・・。
というわけで、最初の3Lz、これに成功すれば、勢いに乗って、他の(今シーズン成功例のある)ジャンプをことごとく成功させて、180越えを達成する可能性もあり、他の選手の演技がことごとく低調なものに終われば、表彰台も見えてくる。(^^)(^^)
願望、としては、アリッサに表彰台に乗って欲しいけれど、予想としては、また最初のLzに失敗して、他のジャンプも成否こもごも、となり、入賞も逃すかな、というところだろうか。(^^)ゞ
コメント